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強いチームを作り上げるために必要なこと ミニバス編

こんにちは

今回のテーマは、強いチームを作り上げるために必要なこと「ミニバス編」です。

ミニバスケットは子どもたちが初めてスポーツに触れる場となります。

また、仲間と触れ合い、競い合い、子どもにとっては他人と比較される初めてに場にもなるでしょう。

勝利至上主義ではなく、ミニバスを心身の成長・発達・成熟の場として捉え、いかにして強いチームを作り上げるか。

私も含めて、指導者、保護者の方々の重要な議題となっているのではないでしょうか。

このテーマについて今回は身体機能という視点で、理学療法士の立場から記事を書いていこうと思います。

動きの手札を増やす

小学生の子供達の身体はまだまだ発達途中です。

骨や筋肉の発達もそうですが、神経系の発達がまだ生じる時期です。

この神経系の発達は小学生を過ぎると完成してしまうと言われています。

子どもたちはこの神経が発達する時期に、様々な体の動かし方を無意識的に学習していきます

そして、この時期に学習した身体の動かし方をもとに、今後の人生で求められる身体運動を表現・達成していくわけです。

つまり、この時期は身体の動かし方の手札を多くする時期なのです。

当然ですが、この手札が少なければ、対応できる身体の動きも少なくなります。

バスケットに限らず、スポーツの動作を達成させるためには多くの手札を組み合わせ、バリエーションを多くもっている選手のほうが非常に有利に競技と向き合えます。

大事なことは、大人になってからこの手札は増やせないということです。

大人は、幼少期に手に入れてた手札を組み合わせながら上手く使っていくしかありません。

幼少期に運動経験のない大人は、大人になってから練習をしても何かぎこちなさが残りますよね。
こういった動作の滑らかさやキレといった部分は幼少期に獲得しておくべき重要な要素です。

 

ここでいう使い方は大人になってからでも上達しますので、ミニバスの時期にすべきことは明確です。

将来に向けてできるだけ多くの手札をもたせること、

つまり、できるだけ多くの動作を経験させ、神経を刺激することが必要な時期です。

小学生はまだ神経の発達が起こる時期

身体運動の手札を増やすために、多くの動作を経験させ、神経を刺激することが必要

基本動作を学ぶ

子どもの発達にあたって必要な基本動作というものがあります。

この基本動作がバスケや他のスポーツ動作につながっていて、教育現場でも注目されています。

その基本動作というものを紹介したいと思います。

これは多くの分野(運動発達、発育、スポーツ)において研究がされていますが、明確にこれとこれが基本動作という決まりはないようです。

こちらは、文部科学省の「幼児期運動指針ガイドブック」から引用したものです。

基本動作を大きく3つに分類してあります。

こちらが、中村教授らが監修したエンジェルプログラムにある「36の基本動作」です。

これはNHKの「あそいく」でも紹介されていますね。

これも基本動作を3つに分類しています。

どちらも、基本というだけあって、ごく当たり前に獲得していく身体能力が記載されていますね。

つまり、この段階ではバスケットなどの競技特異的動作は登場しません。

それを成り立たせるための基本的な動作群ということです。

基本動作は子どもの運動発達において重要視されてきている

基本動作がスポーツ動作のベースになる

昨今、子どもたちの運動能力低下が叫ばれていますが、その問題として、この基本動作を幼少期に学習していないからではないかという議論があります。

つまり、昔よりも外遊びなど身体を動かす頻度が減少したことで、それがそのまま運動能力の低下につながっているというものです。

ちなみに、この問題は日本だけではなく、世界でも子どもの肥満などの問題も相まって注目されている議題となっています。

基本動作の質を上げる!

ミニバスで強いチームを作り上げるためには、この基本動作の質を上げることが不可欠です。

特に、走る・跳ぶ・投げるの基本動作です。

はっきりいって、ミニバスレベルでは技術(シュート、パス、ディフェンス、フォーメーションなど)が高いことよりも、より速く走れるとか、高く跳べる、ボールを遠くに投げられる、といった基本動作能力が高いほうが勝利に直結します

5年生からバスケを始めた運動能力の高い子がそのチームのエースになってしまう、といったことはミニバスではよくあります。

なぜでしょうか?

それはドリブルを上手くつくといった技術よりも、基本動作能力が試合に影響を与える要素が強いからです。

さらに言うと、そういった子は技術が上達するのも早いですよね。

基本動作能力の高い子は、すでに多くの動きの手札をもっているためにバスケの動きにすぐに対応できてしまうからです。

突如、体育館に出現するスーパー5年生の多くは幼少期に別のスポーツをしていませんか?
よくあるのは、幼稚園からサッカーや体操、水泳などですね。
この幼少期の運動経験がどれほど子どもたちの運動能力に影響を与えるかは計り知れません。

 

もちろん、技術練習が必要ないとは言いませんが、小学生の身体的特徴を考えれば優先されるべきは基本動作能力の向上であると考えます。

幼稚園時代に運動経験のない小2の子がチームに来たとします。

体育館の横でダムダムとドリブル練習に時間を費やすよりは、ボールを使った様々な身体運動を経験させるほうが将来の可能性は大きく広がるでしょう。


いかがだったでしょうか。

ミニバスで強いチームを作り上げるためのイメージができましたでしょうか。

「Children are not just little adults.」

子どものスポーツ障害の記事での言葉ですが、これはケガだけに言えることではありません。

子どもには子どもの練習方法があるべきです。

とくに小学生には、人生最後とも言える重要な神経の発達時期が重なります。

身体にどのような刺激をいれてあげることが、将来の幅を広げるのか。

もう一度考えていただければ幸いです。

長文失礼いたしました。

 

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