
こんにちは。
最近BMSLではバスケのことばかり書いています。(当たり前)
少し息抜きではないですが、私サッポがプールで泳ぐことで感じた身体の動きについて紹介します。
身体の動きというのは面白いもので、やはり陸上だろうが水中だろうが癖が出るようです。
とくに水中では顕著に出るような気がしますね。
そんなことをつらつらと書いてみたいと思います。
サッポとプール
私は毎年夏がくると、近くの屋外50mプールに泳ぎにでかけます。
屋外で泳ぐ気持ち良さはなんとも言えません。とくにカンカンのお天気の日に。
といっても別に水泳が得意なわけではありません。
連続で何キロも泳げないし、速くも泳げません。
50mを泳いで、ちょっと休んで、また泳いでを繰り返して、合計1000m程でしょうか。
クロールと平泳ぎを交互にやっていくのですが、まず感じるのは呼吸の辛さです。
プールに行く回数を重ねる度に、この辛さは次第に楽になっていきます。
これは、身体が水泳の運動強度に適応したためでしょう。
水泳で私の筋肉が使用する酸素量と、呼吸で摂取する酸素量のバランスが取れるためです。
ランニングなどでもありますよね。
意外と心肺機能系は早期に適応するということでしょう。
ただ、呼吸が楽になって連続して泳ぐ距離が増えると(それでも200mとか300mとか…)、
サッポの身体には問題が生じてきます。
サッポの悩み
私の身体に起こる問題の1つは「痛み」です。
呼吸が楽になり、身体が動くようになり、少しスピードも上がっているでしょうか。
泳ぎに調子が出てくると「痛み」が生じるのです。
部位は左肩。
「普段しないことをしているからだよ」で片付けられる問題なのですが、理学療法士としてはそうはしたくありません。
つまり、なぜ?原因は?改善するには?という疑問が出てくるわけです。
これは職業病かもしれませんね。
なぜ左肩だけなのでしょうか。筋力不足?何筋の?どの動きで?
疑問は尽きません。
問題のもう1つは、陸に上がった時の「腰のだるさ」です。
これは泳いでいる時にはあまり感じません。
陸にあがって、プールサイドを歩いていると痛み寸前のだるさが腰に生じます。
おそらくもっとパフォーマンスを上げると(距離やスピードを上げる)痛みに変わるでしょう。
どちらの問題も次のプールに行く時には改善しています。
翌日痛みが強くなることもありません。
私は競技的に水泳をしているわけではないので、困ってはいないのですが、なぜだろうと悩んでいるわけです。
肩の痛みへの実験と結果
肩の問題を解決するためには原因を解明する必要があります。
私はこの分野の専門家ですので、いろいろと試してみました。
硬さからくる痛み説
これを実証するためには単純に、硬い場合と、柔らかい場合でそれぞれ泳いでみて、痛みが生じるかどうかで結果がわかります。
私がした実験は、肩の「ストレッチをして泳いだ日」と「しないで泳いだ日」で痛みに変化があるか?という実験です。
結果は、ストレッチをした日のほうが痛くないということがわかりました。
つまり、この肩の痛みは硬さが1つの原因であるということが言えますが、全く痛みがなくなったわけではないので、それが全ての原因とは言えません。
弱さからくる痛み説
私は右利きなので、左肩のほうが筋力が弱いということはありそうです。
ではどう実証するか。
筋トレをするのは良いのですが、結果が出るのに時間がかかるのは面倒です。
そこで、泳ぐ前に左肩だけカフエクササイズを実施してみることにしました。
これにより、筋肉がより働きやすくなり一時的にでも筋力が上がると考えたからです。
結果は、カフエクササイズをした時のほうが痛くない…!
しかも、ほぼ痛くない。気にならない程度!
やはり、といってはなんですが、私の肩の痛みも「硬さと弱さ」からくるものでした。
これが判明してから、私は水泳シーズンになると肩のストレッチとカフエクササイズをするようにしています。
さらに、左肩の負荷を減らすための泳ぎ方まで様々な実験を繰り返すのですが、今回その話はやめておきましょう。
腰のだるさ 水泳と体幹
実は、「腰のだるさ」に関しては、ある程度原因はわかっていました。
だるさの原因は、「腰の反りすぎ」です。
平泳ぎでもクロールでも身体は床面に対してお腹が下向きです。
背泳ぎや横泳ぎ以外は基本この姿勢ですよね。
そこに水泳独自の動作と素人のスキルの無さが重なり腰を反りすぎてしまうのです。
水泳独自の動作とは息継ぎです。
水中から浮上し頭を出し、息を吸います。
ここで浮力や推進力を利用して頭を出せれば効率的なのですが、私は背筋強く収縮させ、腰を反らして上体を持ち上げます。
バタ足の時もそうです。
水中で頭が下げられず、腰が落ちます。
腰が落ちるということは、何もしなければ脚が落ちてきますので、立位姿勢に近づきます。
私は、これはいかんと脚を常に背筋で持ち上げ続けているのです。
これでは背筋が疲労困憊状態になるでしょう。
おそらく上手い人は(横目でちらっと別レーンを見ると)股関節付近を軸にシーソーのような動きをしています。
そのため背筋による努力なしに上半身と下半身が浮いたり沈んだりするのだと思います。
これの動きを達成するには体幹の筋力が必要です。
体幹といっても主に腹筋です。
息継ぎ後の入水では腰をそらさない様に腹筋に力を入れ、頭を下げる(潜る)ことが必要です。
体幹に力が入った状態で頭を下げれば自然と脚は上がります。
つまり背筋を使って無理に足を上げる必要はなくなるということですね。
するとどうでしょう。あの腰のだるさは半減…。(なくなってはいない)
やはり癖というものはなかなか直らないものですね。
私は苦しくなってきたりするとすぐに腰をそらします。多分陸上でもきっとこの癖はあるのでしょう。
地道に分析と修正を続けてみます。
いかがだったでしょうか。
一風変わって水泳の動きから痛みや不具合を考えてみました。(しかも自分の)
私の場合、別のスポーツから学ぶということはかなり多いです。
サッカーや野球、バレー、マラソン。
動きをみて学ぶこともありますし、実際に自分がやってみて感じることもあります。
やはり同じ人体構造で勝負する以上、共通する合理的な動きは存在します。
みなさんはバスケ中毒者ですか?
もし時間があれば、別のスポーツもやってみてください。
皆さんなら絶対何かを思いつき、バスケにとってプラスになるはずです。
長文失礼いたしました。