pickup!
知ってて損なし!「足首ねんざ」の基礎知識

こんにちは。

バスケットに多いケガの1つ、足首のねんざについて記事にしたいと思います。

足首のねんざは医療用語では「足関節捻挫」といいます。

この足関節捻挫は多くの研究や分析がなされているので、体育館でも使える基礎知識としていくつか簡単に紹介しようと思います。

さらに詳細に知りたい!という方は最後に参考にした文献を載せますので、是非さらなる探求をしてみてください。

今回は主に「内反捻挫」について書いていこうと思います。

 

内反捻挫の基礎知識

すでに一般的に浸透している知識であると思いますが、足関節捻挫には大きく分けて2つのタイプがあります。

それが、「内反捻挫」と「外反捻挫」です。

「内反捻挫」とは足首が内側にグリッとなることで、「外反捻挫」はその逆、外側にグリッとなります。

頻度としては「内反捻挫」のほうが多いです。

これはバスケをしていればイメージできますね。

さて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

競技によって発生率は異なるのか

競技別で見るとやはり、競技特性によって発生率が異なります。

ジャンプ着地、ストップ、方向転換などを求められるサッカー、バスケでは高く、野球やソフトボールで低いです。

直線距離を走り抜ける陸上競技や、基本足が固定されているボート競技などでも同様に発生率は下がります。

なのでバスケは捻挫の多いスポーツと言われます。

基礎知識や処置、そこからの復帰など知っておいて損はないと思います。

 

内反捻挫で痛める部位

内反捻挫では足首が内側にグリッと捻られますので、

外くるぶし側は伸長ストレスが加わり、内くるぶし側には圧縮ストレスが加わります。

経験したことがある人はわかると思いますが、多くの場合は外くるぶし側のほうが痛みます。

これは外側にある靭帯が伸長ストレスによって引き伸ばされ、損傷するためです。

内反捻挫で損傷する靭帯は8割以上が前距腓靭帯であるという報告があります。

ただ、中には内反捻挫の後に、内くるぶしの付近を痛がる選手もいます。

これは先程言ったように、内側で圧縮ストレスが加わったためです。

関節のゆるい選手に多い印象ですが、不思議な現象ではなく、起こりうる現象です。

なので、捻挫後のアイシングは外くるぶしが痛いから外側だけにするのではなく、

氷に余裕があれば、内くるぶしも冷やしてあげたほうが良い場合もあります。

 

バスケにおける捻挫発生場所

バスケでは足関節捻挫が多いためか、各エリアでの集計がなされています。

Kofotolis N1, Kellis E. Ankle sprain injuries: a 2-year prospective cohort study in female Greek professional basketball players.J Athl Train. 2007 Jul-Sep;42(3):388-94.

これによると、内反捻挫の発生割合はリング付近のキーエリアで56%、ミッドコートで6%、3Pラインで3%と、リング付近で圧倒的に多く発生するようです。

そう言われてみればそうですよね。

これはおそらく、最もジャンプや着地が行われる頻度が高いからでしょう。

また、身体接触も関係しているかもしれません。

つまり、キーエリアでのプレーを頻繁に行う選手は捻挫のリスクにさらされることになります。

できれば、それに応じた予防などができれば良いですね。

そういえば、ゴリの捻挫もリバウンドの時でしたっけ…。

 

どんな人がなるのか

これはどのような人が足関節内反捻挫をしやすいのか?という研究に基づくものです。

ただ、まだまだ詳しく調べる必要がある、といった段階のようです。

以下に簡単に紹介させていただきます。

  • BMI

BMIが23.1以上の場合は捻挫のリスクが増加する。

  • 既往歴

一度捻挫をすると、将来的な捻挫のリスクは高まる。それは同側のみならず、反対側のリスクも高まる。

  • 可動性

足関節の可動域が大きすぎると捻挫になりやすい可能性がある。しかし、関係ないという研究結果もある。

  • 姿勢制御能力

片脚バランスなどにおいて、バランスが悪い人ほど捻挫をしやすい可能性がある。しかし、関係ないという研究結果もある。

このように、まだ、これだ!と言える段階ではないようです。

ただ、私の経験で言わせてもらうと、バランスは関係があるような印象です。

股関節や体幹をふくめて自分身体をコントロールできるかといった身体機能があればあるほど、捻挫に限らずですが、ケガは少ない印象はあります。

 

捻挫をしたらどうするか

この前、体育館で子どもたちの練習を見学させていただいた時に、一人の選手が軽い捻挫をしました。

仲間が駆け寄り心配そうな顔していたので、「この後どうすればよいか知ってる?」と聞いたところ、

「わからなーい!」とのことでした。

うんうん。そりゃそうだ。

教えてあげなきゃ知るはずもない。ということで、RICE療法も簡単にお伝えします。

 

RICE療法

RICEとはそれぞれ急性炎症に対する処置の頭文字をとった言葉です。

 

R

RICEのRは「Rest」です。つまり安静ですね。

まずは、痛みを我慢せずに休むということです。

もしかすると、これからとても腫れてくるかもしれません。

一旦コートから出て、靴を脱ぎ、足を見てみましょう。

無理は回復を妨げる可能性があります。

I

RICEのIは「Icing」つまりアイシングです。患部を冷やそうということです。

急性に炎症が生じると、患部は熱を持ち始めますので。これを冷やそうという目的です。

氷を準備し、最初は20分程度冷やしましょう。

その後10分休んで、また10分冷やすというサイクルを繰り返します。

ちなみに、何分冷やすのが適切なのか?といった疑問に対する、十分な見解はまだ得られていないようです。

おそらくそのうち出てくると思います。

以前、選手の初めてのアイシングに立ち会ったことがあるのですが、冷たくて悶絶していましたね…。

慣れてしまえばそこまできつくはないのですが、何事も初めてはつらいものです。

C

RICEのCは「Compression」つまり圧迫です。

患部はほうっておくとパンパンに腫れてきます。

これをテープやバンドで押さえつけて、腫れないようにしようという目的です。

ただ、これに関しては絶対必要!と言えるほどの効果が示されていないようです。

なので、できればやっておく程度で良いのかもしれません。

E

RICEのEは「Elevation」つまり挙上です。

患部は心臓よりも下げておくと血がどんどん集まり、腫れや痛みを増強させます。

そのため、患部を心臓よりも上げておこう、という目的で挙上を行います。

イスがあれば、身体を床、足をイスに乗せればそれで十分です。

 


いかがだったでしょうか。

足関節捻挫に関する基礎知識と、RICE療法について簡単に紹介させていただきました。

知っていて良いことがあるかはわかりませんが、損をすることはないと思います。

今回、この記事を書くにあたり参考にさせていただいた本を紹介します。

多くの論文をまとめた本ですので、少し難しく、専門職向けだと思います。

興味のある方は、読んでみても良いかもしれません。

長文失礼いたしました。

 

 

 

 

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事