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Case 7 その2 足関節捻挫術後

今回は以前記事にした選手のその後です。

足首の状態、パフォーマンスともに改善が見られましたが、ケガ前と比べるとまだ5割程度。

リハビリの継続が必要です。

 

ケース情報

  • 診断名:足関節捻挫→前距腓靭帯再建術?
  • 年齢:高校2年生
  • 性別:男性
  • 競技:バスケットボール
  • 練習頻度:週6−7回 3−4時間程度
  • これまでの怪我:捻挫
  • 要望:早期のバスケット復帰

経緯

2018年4月に左足関節を捻挫し手術。

ギプス固定後、6月(術後2ヶ月)から徐々にバスケット復帰許可されたとのこと。

しかし、部活動が忙しくリハビリなどには全く行っていなかった。

2018年10月、私が体育館に訪れた時、疼痛不安感が残存しパフォーマンスが上がらないとの相談を受けた。

当時、左足は可動域制限、筋力低下、痛みが強く残存しており、練習に参加しているのがやっとの状態。

あまりに状態が悪いので、再度病院の診察をうけること、リハビリに通うことを約束し、セルフケアとしてリハビリ内容も指導した。

それから1ヶ月後(2018年11月)に再度体育館に訪れ、状態のチェックを実施。

以下に記載していく。

足首の状態

練習中の動きから実際に検査から足首の状態について記載する。

練習中の動き

以前はジョギング程度でも左足をかばうような動きが目立っていたが、それは殆どなくなった。

しかし、レイアップなど左足で踏ん張る動きは避けている。

まだまだ、ただ参加しているという状態であり、自分が上手くなるための練習にはなっていない印象。

それでも動きはかなり良くなっている。

 

検査(赤字が改善点

痛み

安静時痛はなし

荷重時痛あり → 改善傾向、まったくないわけではない

外くるぶし付近に圧痛あり → 残存しているが、以前より範囲が縮小

足首の可動域

背屈 (右/左) 15°/5°→ 10°(5°改善)

回内 (右/左) 30/0 → 20°(20°改善)

足関節の可動域は大きく改善が見られる。特に回内の可動域が改善し、術創部の付近の硬さがとれている。

自動運動(自分で動かす関節運動)も以前と比べると震えがなくなり、力が入ってきていることがわかる。

ただ、まだもっている可動域のすべてを動かすことはできず、機能不全があることは明らか。

 

片足立ち検査

以前と比較し、明らかに改善していることがわかる。

足首自体の動きでバランスをとることができるようになっており、その結果、上半身の動きが減少した。

  ただ、それでもふらつきが大きく、左右差で見ればまだまだである。

 

全体的な印象

1ヶ月でどこまで改善しているか気にしながら体育館に訪れましたが、思ったより改善していました!

痛みの減少とパフォーマンスの改善は本人も実感しているようでした。

ひとまず安心…。

改善が見られたものの中では特に、回内可動域の改善が大きく、これがパフォーマンスにも良い影響を及ぼしている印象です。

手術後の傷周辺の硬さは、一度固まってしまうとほぐすのに痛みを伴うことが多く、本人が相当頑張ったのではないかと思います。

欲を言えば、広がった可動域分は自力で動かせるようになっていて欲しかったかな…。

これは次回の課題としました。

 

今後の方針

実は、一つだけ上手くいっていないことがありました。

それが病院への通院によるリハビリです。

やはり、ある程度バスケができるようになると通院の優先順位は下がってしまいますね。

それでも、これだけ改善しているので自分でしっかりできている証拠でしょう。

なので、今後の通院は可能であれば行くようにということにしました。

その分、自身でのリハビリを徹底するように約束。

前回同様、練習への参加等に制限は設けませんでしたが、可動域や筋力、バランスなどがまだ十分でないということを認識してもらいました。

まとめ

ひとまず安心!といったところでしょうか。

一番危惧していたのは、痛みやパフォーマンスが改善せず、無理に動いた結果、再受傷するというということでした。

再受傷のリスクは依然非常に高い状態ですが、痛みやパフォーマンスの改善があってよかったです。

前回の記事のまとめでも書きましたが、外傷などのケガからの復帰においては、やはり可動域の改善が非常に重要になります。

今回のケースも1ヶ月で改善が見られたのは、可動域の拡大があったからであると思われます。

可動域がある程度戻ると自然とその範囲で筋肉が働くようになり、関節の安定性や可動性が増していきます。

これはパフォーマンスに直結する要素です。

彼の左足は、「硬い→痛い→動かせない→硬くなる」という負のスパイラルを脱したのでしょう。

とはいっても、まだまだこれからです。

片足立ちでふらついているようでは、パフォーマンスも何もないレベルです。

これからもしっかりリハビリするように!!

 


いかがだったでしょうか。

とにかく良くなっていてよかった…。

「楽しくバスケ」にはまだ程遠いかもしれませんが、少しは近づけたかなと思います。

リハビリ頑張れよー!!

長文失礼いたしました。

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