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BMSLシュート理論 「肘を立てる」を科学する!

こんにちは。

今回はBMSLシュート理論「肘を立てる」を科学する!です。

みなさんはどのようにしてフォームを習いましたか?

経験年数を重ねていくうちに、フォームは選手それぞれ独自の進化を遂げていきますが、

最初に教えてもらったことが意外と頭に残っていたりするものです。

例えば「肘を立てる」や、「を締め」などがそうではありませんか?

または、バスケ初心者の子どもにこのような指導をしていませんか?

今回は物理学と解剖学の視点からこれらを見ていこうと思います。

「肘を立てる」の科学

肘を立てることについて物理学、解剖学の視点でみてみます。

「肘を立てる」の物理学

まずはシュートにおいて肘を立てるとはどういうことでしょうか。

私はこういったイメージをします。

つまり3rdの外旋という位置ですね。

つまり地面に対して前腕が垂直に立つ状態です。

その上にボールをのせて、シュートをうつわけです。

はたして肘を立てることに意味はあるのでしょうか。

シュートにおいて重要なことはリングにボールを入れることです。

そのために何が必要かというと、1つはループです。

ループは水平方向の力ではなく、垂直方向の力が重要であるということは以前記事にしました。

この垂直方向にボールを押し上げる動作において肘が垂直に立っているということはとても有利に働きます

物体を真っ直ぐ飛ばすために必要なことは、物体の重心に真っ直ぐ力を加えることです。

図のようにボールを棒でつついてみます。

まっすぐ転がすためには、まずはボールの重心を捉えることが必要です。

重心(芯)を捉えられればまっすぐ転がります。

少しでもズレれば、軌道はまがってしまいますよね。

単純なようでシュートにおいてはこれが全てと言っても過言ではありません。

「今日はタッチが良い!」「ボールがよく飛ぶ!」「シュートが入る!」と言う日があると思いますが、おそらくこれはボールの重心をとらえてシュートができている日です。

重心を捉えれば力は効率的にボールに伝わりますし、左右にズレることもありません。

ではどのようにして重心を捉えるか、という問題ですが、

ここに肘を垂直にする意味が出てきます。

次は転がすのではなく垂直に打ち上げます。

関節の動きはなしにしても、図の左と右ではどちらがボールの重心を捉えやすいですか?

力は棒の端からしか伝えられません。(図の手は力のイメージです…わかりにく…。)

当然左ですよね。わざわざ棒を傾ける理由がありません。

これが物理学的に考える肘を垂直に立てる理由です。

次に解剖学からみてみましょう。

「肘を立てる」の解剖学

まずは肘という関節を知らなければなりません。

肘関節は1軸性の関節と言われます。つまり曲げると伸ばすしかできません。

一般的なドアに付いている蝶番(ちょうつがい)と同じで、捻ったりはできない関節です。

ちなみに、手のひらを表裏に動かせるのは別の関節(腕橈関節)による動きとなります。

つまり、肘が垂直に立っていれば、肘の曲げ伸ばしはリングに向かって起こります。

対して、肘が内に傾いていれば、肘の曲げ伸ばしはリングの右側に向かって起こります。

イメージできますでしょうか。

図のように標的に対して肘を伸ばして触る動きをしてみます。

肘が垂直であれば、肘を伸ばしただけで標的に触ることができます。

それに対し、肘が内側に傾いていると、肘を伸ばすと手は標的の右側にそれます。

不思議ですか?

これは解剖学的に見れば至極当然のことです。

シュートに置き換えてみると、標的に対して真っ直ぐボールを投げなければいけないのに、

肘が傾いていてはかなり複雑なコントロールが要求されることがイメージできますでしょうか。

つまり、肘を伸ばしきったところでリリースしてしまっては、すでにボールは標的の右に向かって投げられることになるのです。

肘が垂直に立っていれば、肘を伸ばすだけなのに。

これがBMSLの考える「肘を立てる」ことの科学的な意味です。

BMSLシュート理論では「肘を立てる」ことを推奨します。

トップシューターの肘は垂直か?

ではいわゆるトップシューターは肘を垂直に立てているのでしょうか。

実はそうとも言えません。

ただ、肘が大きく開いている選手は多くありません。

つまり、「ボールの芯を捉えるために肘は立てるが、垂直にまでする必要はない」ということでしょう。

肘を垂直に立てるには肩の3rd外旋という可動域が必要になるのですが、実はこれが身体にとってはキツイ位置になります。

なので、「肘を垂直にしろ!」という指導は方向性はあっていますが、少しズレていると言えるでしょう。

肘を垂直にするために姿勢が大きく崩れてしまっては元も子もないですよね。
ただ、肩周囲の筋肉が硬くて肘が立てられないということもありえます。
これは非常にもったいない…!
シュートの成功率を上げるには上半身のストレッチも絶対的に必要です。

いかがだったでしょうか。

肘を立てる意味がイメージできましたでしょうか。

本文中でも書きましたが、これはボールの重心(芯)をとらえるための戦略です。

重心をとらえられればボールは嫌でも真っ直ぐに飛んでいきます。

つまり、極論、ボールの芯をとらえられるならどんなフォームでも構いません

変なフォームでもシュートが入るのは偶然ではありません。

しっかりと芯をとらえてリングに飛ばしている結果です。

ただ、今回伝えたいことは「肘を立てる」ことをしたほうが、物理的に、解剖学的に芯を捉えやすいということです。

これはフォーム全体を通しても言えることです。

全てはボールの重心を捉えるためにどう身体を使うかなのです。

BMSLシュート理論、次回もお楽しみに!

 

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