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知っていますか?半月板 バスケ選手へ豆知識

こんにちは

今回のテーマは「半月板」です。

病院で半月板のケガをした選手を治療する機会が多くありますが、

意外と半月板について知らない選手、保護者が多い印象を受けます。

いかがでしょう。半月板とはなにか?と質問されて答えられますか?

今回は、半月板とはなにか、どんな役割を担っているのか、について書いていこうと思います(^^)

スポーツをする方であれば豆知識的に知っていても損はないと思いますよ!

半月板とは

半月板とは、膝の関節内にある軟部組織(骨のように硬くない組織)です。

大腿骨(モモの骨)と脛骨(スネの骨)の間に位置しています。

膝関節の中に内側半月板外側半月板の2つがあるので、1人の人間には合計4つの半月板があることになります。

その形状は特徴的で、骨と骨にフィットするようにできているため、上から見るとO型とC型で、断面で見ると三角形をしています。

外側はO型、内側はC型です。学生時代にはOut(外)のO型と覚えました笑

もちろんとても重要な役割をもっており、これが破綻するとスポーツは当然として日常生活でも不具合が生じます。

半月板の役割

半月板にはとても重要な役割があります。この役割なしに人間は2足歩行で活動することはできません。

緩衝材としての役割

膝関節の間には体重がかかるためにとても強い衝撃が加わります。

この衝撃を大腿骨と脛骨の骨同士で受けていると、両方がとても硬い組織なので壊れる可能性が高まります。

緩衝材=クッションの役割

そのため、骨と骨との間に弾力のある半月板がクッションとして役割を果たします

間にクッションがあることで骨が直接ぶつかることはなくなり、壊れるリスクは大幅に減少します。

圧を分散する役割

さらに、半月板はその形状から、圧力の分散にも貢献しています。

骨の形状をみてみると、大腿骨側は丸く、脛骨側は平らな形をしています。

断面が三角なので上手くフィットし圧が分散する

半月板がない状態だと、圧力は1点に集中し、その部位だけが相当な負担を強いられることになります

しかし、半月板があることで、接触面積が増大し圧力が図のように分散できるようになるのです。

これは関節の軟骨を守るためにはとても重要な役割で、事実、半月板がこの役割を果たしていない膝では、

軟骨が壊れガタガタになってしまい痛みが生じます。

高齢者の変形性膝関節症という疾患では、そのほとんどが半月板の機能が低下しています。

つまり、半月板は関節の軟骨を守るために重要な役割を果たしているのです。

まさに膝にとっては欠くことのできない役割を担っている半月板ですので、これが壊れた時、

膝にとてつもない不具合が生じるということはイメージしていただけるのではないでしょうか。

適合性を向上させる役割

次は適合性の問題です。

膝関節の骨と骨の適合は、丸(大腿骨)と面(脛骨)であり、接触面積が1点となります。

周りに沢山の筋肉がついているとはいえ、ツルツルの軟骨同士が1点でしか接触していないと考えるととても不安定に感じませんか?

そのため、半月板はその1点を囲い、土手を作るようにして接触面積を増やします。

半月板が土手となって安定性を出している!

これが圧力の分散の役割を果たすことはすでに書かせてていただきましたが、

こうすることで大腿骨と脛骨の適合性が向上し、より安定した関節運動ができるようになります。

さらに、半月板はよくできていて、膝関節の動きに伴い関節内を動きます

具体的に言うと、膝を曲げた際には半月板は後ろに下がり、伸ばした際には前に出てきます。

つまり、ずっとフィットしていてくれるということですね。

こういった機能によって膝は可動範囲内を脱臼や引っかかることなく安定してスムーズに動くことができるのです。

半月板の役割
  • 緩衝材として軟骨を守る!
  • 圧を分散して軟骨を守る!
  • 土手を作って安定した動きをサポート!

半月板の特徴

これまで書いてきた役割が半月板の特徴でもあるのですが、ここではさらに重要な特徴について書きます。

半月板の特徴、それは治りにくさにあります。

つまり、半月板を損傷すると皮膚や筋肉のように放っておいても治らないということです。

なぜでしょうか。

そこには血流が関係します。

半月板には血管があり、血流もあるのですが、半月板全体に血流があるわけではありません。

より中の方は血流が乏しい

図で見るとわかりやすいのですが、辺縁部には血流がありますが、膝関節の中心に向かうにしたがって血流は乏しくなります。

血流が乏しいことが何を意味するかと言うと、

それはつまり、再生能力が乏しいことを意味します

人間の体は血管によって運ばれる血液によって老廃物や栄養を受け渡しします。

多くの身体部位は壊れたり、傷ついたりした時にはこの血流でいらなくなったものを流し、作り直すための栄養を補給します。

つまりこれが乏しいということは、壊れたら壊れたままであるということなのです。

これが半月板の治りにくさの理由です。

少し血流のある辺縁部ですらしっかりとくっつけるには手術が必要になります。

それほどに治りづらく、ストレスのかかる部位であるということができるでしょう。

ちなみに、
スラムダンクの三井寿も半月板損傷だったのではないかとBMSLでは勝手に分析しています。
こちらもぜひ読んでみてください!
https://baske-medical-support.com/2019/04/25/%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%b3%e5%bf%85%e8%a6%8b%ef%bc%81%ef%bc%81%e4%b8%89%e4%ba%95%e5%af%bf%e3%81%ae%e3%82%b1%e3%82%ac%e3%82%92%e7%90%86%e5%ad%a6%e7%99%82%e6%b3%95%e5%a3%ab%e3%81%8c%e6%9c%ac%e6%b0%97/

いかがだったでしょうか。

豆知識として披露できそうでしょうか(^^)?

これが半月板の基本的な解剖学的知識です。

半月板がどこにあって、どのような形で、どのような役割をしているのか、ということはイメージできるようになっと思います。

もし半月板の話が出たら、

「それって内側?外側?」とか

「治りにくい理由知ってる?」とか、使ってみてください。

ただ、半月板の怪我は膝にとっても選手生命にとっても一大事ですので、披露するタイミングにはご注意を…。

長文失礼いたしました。

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