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育成年代の指導者必見! 踵(かかと)の痛み「Sever病」の基礎知識

こんにちは

皆さんのチームに踵の痛い選手はいませんか?

今回は、子どもたちに関わる指導者、保護者の方に向けた記事です。

比較的出会うことの多い痛みですので、基礎的なことからしっかりと理解しておくと良いかなと思います。

子どもの感じる踵の痛み

運動をしている子で踵に痛みを訴えるケースは比較的多いように思います。

実際にミニバスの練習に伺って聞いてみると、必ず1-2人は経験したことがあると言います。

バスケに限らず、小学生の選手に踵の痛みが多いのは、この世代の身体的な特徴が大きく関係しているからです。

踵の痛みはスポーツ障害

スポーツをする子どもたちが訴える踵の痛みの多くは骨端症と言われるもので、成長期のまだ柔らかい骨に何らかのストレスが繰り返し加わることで発症します。

スポーツ障害という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、まさにこれです。

この骨端症による踵の痛みはSever病シーバー病、セーバー病)と呼ばれ、やはり踵への繰り返すストレスが原因とされています。 

詳しく見ていきましょう。

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Sever病とは

基礎的な知識を確認していきます。

病態

Sever病はおよそ8歳から14歳の運動をしている子どもに多く生じる踵の痛みです。

踵の骨は2つの骨から作られるのですが、1つは生まれたときに、そしてもう1つは8歳頃から骨化が始まるとされています。(しっかりと骨化するのは15歳頃)

そのため、まだしっかりと骨化していない踵骨に負荷がかかりすぎることで発症します。

原因は伸長ストレス

踵に加わる負荷というと、歩行や走行の際に生じる踵を床につく時の衝撃をイメージする方が多いのですが、Sever病はこうした衝撃によって発症するものではありません。

その多くはアキレス腱や足の裏の腱(足底腱膜)などによる引っ張られる力(伸長ストレス)によって発症します。

なので踵に柔らかいクッションを入れてみても痛みが引かないというケースが実は多いのです。

予後

この踵の痛みは予後は良好とされています。

つまり、ほとんどが良くなる、ということです。

病態の中で述べましたが、骨化の不十分な踵の骨に対する伸長ストレスが原因なので、踵の骨化がしっかりと完了すれば自然と痛みは消失することが多いです。

なので、15歳ごろには気にならなくなる子がほとんどです。

とはいえ、スポーツをしている子にとっては由々しき問題であることに変わりはありません。

治療方針

基本的には患部の安静が重要になります。

患部の安静とは、痛みの原因となっている負荷を減らすことですので、Sever病の場合は「踵に加わる伸長ストレスを減らす」ということになります。

患部の安静にはいくつか方法があります。

運動を止める

痛みの原因であると考えられる運動を中止することは間違いなく患部の安静に繋がります。

原因がバスケットであれば、バスケットを中止することで痛みは消失するでしょう。

ただ、踵の骨化が完了する15歳まで中止するの?ということになるので、なかなかこれを実行できる選手は少ないと思います。

となると、2週間ほど休んで復帰し、また痛くなって休むということを繰り返す選手も出てきます。

身体の使い方を変える

同じ練習、あるいはそれ以上の練習をしていても踵の痛くならない子もいます。

この違いは一体どこから生まれるのでしょうか。

踵の骨化が早く進んでいるということも考えられなくもないですが、一番に考えられるのは、痛くならない子は踵に負荷のかかりすぎない身体の使い方をしているということです。

リハビリによってこうした身体の使い方を身につければ、これも「踵への負荷量を減らす」という意味で患部の安静が達成されることになります。

バスケットとSever病

バスケットをする子どもたちに踵の痛みが多いのは、バスケットにジャンプやダッシュを高頻度で繰り返すという競技特性があるからです。

こうした負荷の高い動きを繰り返すためには全身を上手く使って負荷を分散させる必要があるのですが、この年代の子ども達は「身体が硬い」ことで局所に負荷が集中することが多いです。

もちろん問題はそれだけではありませんが…

ここで言う「負荷が集中する」とは、特定の筋肉ばかりに頼って動作を繰り返すということで、

それがふくらはぎ足の裏の筋腱であったときにSever病となり痛みにつながるのです。

しかし、だから仕方がないわけではありません。

Sever病はスポーツ障害なので、予防も治療もできるケガです。

発症しても適切に管理できればバスケをしながらでも治すことが可能です。

おわりに

実は私も踵の痛みには悩まされました。

小学校5年生くらいの頃だったと思います。

バッシュのインソールを変えるなどしましたが、痛みは変わらず、

成長痛だから」ということで我慢し続けました。

適切にリハビリを行っていればあれ程苦しむことなく楽しくバスケができていたと思います。

ということで、今回はSever病の基礎的な部分でしたが、次回からリハビリについても書いていこうと思います。

長文失礼いたしました。

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