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Case 4 かかとの痛み

今回は体育館で出会った選手です。

ケース情報

  • 年齢:小学校2年生
  • 性別:女の子
  • 競技:ミニバスケットボール
  • 練習頻度:週2回 3時間程度
  • これまでの怪我:特になし
  • 訴え:練習時、練習後のかかとの痛み。なかなか良くならない。

経緯

バスケットを始めてまだ6ヶ月。

最近、練習中・練習後にかかとの痛みの訴えると保護者から相談を受けた。

近くの接骨院にいったところ成長痛と言われ、治療をしたが良くならなかった。

病院にも行き、剥離骨折ではないかと言われたが、明確に痛みの原因がわからず困っているとのこと。

医師からは痛くない範囲であれば運動して構わないという旨の説明を受けたため、現在も練習はできる範囲でやっている。

自分でやっていることは、湿布とアイシング。

偶然、体育館に現れたサッポに相談。

身体の情報

痛み

  • 両側かかと部分に痛みの訴え。
  • かかとは押してもあまり痛くない。
  • 練習後に痛いことが多い。
  • 歩いているだけでは痛くない。
  • その他:両側ふくらはぎに圧痛+

可動域

  • 足の指が最後まで反らせない
  • ふくらはぎ、足の裏が硬い
  • 他の部位はフニャフニャと柔らかい印象

筋力

  • 特に弱い筋肉や強すぎる筋肉もない(年齢相応)

バランス

片足立ちが苦手。

片足立ちをすると、足の指を強く握り込む。

足の指を持ち上げると片足立ちが3秒もできない。

治療方針

  1. ふくらはぎ、足の裏の柔軟性改善
  2. 足の指を握り込まずに様々な動作ができるようにする

まずは、踵の剥離骨折の可能性について、圧痛の有無や疼痛の発生機転、患部状態から可能性が非常に低いことを確認した。

とはいえ、主治医の指示「痛くない範囲であれば運動して構わない」は前提としてリハビリをすることとした。

かかとの痛みが発生する仮説としては、

足の裏(足底筋群)、ふくらはぎ(下腿三頭筋)のタイトネスにより骨端線の残存する踵骨(かかとの骨)に過剰な張力が加わり、それが痛みになっていると考えた。

そのため、まずはこの2つの筋肉を緩めるためにストレッチやマッサージの指導が必要である。

そして、この2つが硬くなる理由として見つけた問題としては、片足立ちにおいて足の指を握り込むという現象。

これはつまり、片足立ちなどのバランスを取らなければいけない課題において、足の指が彼女にとっては頼りになっているということ。

足の指を使えなくすると立てなくなることからも、かなり頼りにしていたことが伺える。

彼女は様々な動作において足の指や足関節を使いすぎる傾向にあることから、下腿三頭筋や足底筋群のタイトネスが発生すると考えられる。

であれば、そういった身体の使い方の修正もしなければ、何度も繰り返す痛みとなってしまう。

治療

いつも行っていること(アイシングと湿布)にプラスして、

を指導。マッサージと指反らし体操は毎日やることを保護者と約束。

治療経過

結論から言うと、彼女はもう一度体育館に訪れた時には痛みなく楽しいバスケをしていました。

足の裏の硬さはほぼなくなり、それによって指もしっかり反れるようになっていました。

指を使わない片足立ちはと言うと、、、なんと1分近くできるように!

自宅でかなり頑張っていたとのことでした。

現在もマッサージはよくやっていて、痛くならないように気をつけているそうです。

楽しいバスケができてよかった。

まとめ

小学生のかかとの痛みは、非常に多い痛みのなかの1つです。

年代によっては膝よりも多いかもしれません。

その原因の多くは、足の裏とふくらはぎの硬さである印象が強いです。

スポーツ障害では痛みの原因は硬さであることが多いのですが、硬さの原因は弱さなど身体の使い方に関係してくることがほとんどです。

とくに、今回のケースはバスケを初めて半年ほどであり、慣れない体の動きにまだついていけなかったこともあるでしょう。

痛みが生じた時に、「なにか新しいことを始めてないっけ?」と考えてみることもとても大事なことです。

長文失礼いたしました。

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