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足首捻挫からの復帰 チェックしたい最低限のバランス能力!

こんにちは。

可動域に引き続いて今回はバランス能力です。

前回紹介した足の可動域は身体運動において前提となる機能でした。

それに対し、今回のバランス能力とはやや複雑な機能で、もっている可動域・筋力を使い姿勢を保持あるいは維持する能力と言ったイメージで良いと思います。

なので、もちろんですが可動域や筋力がなければバランス能力が上手に発揮されることはありません。

具体的にみていきましょう!

バランスについて

まずは、バランスがどういったものであるかをイメージする必要があります。

運動ピラミッドで見てみると、バランスは比較的高い位置にあります。

つまり、筋力や可動域、感覚などの基礎となる要素をある程度統合した、身体の動きということです。

これがスポーツ動作につながっていくとイメージして下さい。

今回は捻挫からの復帰を目指したバランス能力ですので、前提として、痛みが無いこと可動域が確保されていることが重要です。

バランス能力を見る上で重要なのは「何のために、何を見るか」です。

つまり、私達はバスケに復帰するために、バランス能力を見たいのですよね?

決して、片足立ちをするために、片足立ちのバランスを見るのではありません。

目的とした動作(例えばステップ、ターン等)をより効率的に、安全に行うためのバランス能力であるという意識を持つことが重要です。

バスケに復帰するために必要な最低限のバランス能力を見ていきましょう。

今回は体育館で簡単にチェック、判断できる評価方法を紹介していきたいと思います。

片足立ちからみるバランス能力

ケガからの復帰にあたり、重要となるの視点は左右差です。

片足立ちは左右の比較がしやすいのでよく使用する評価方法です。

ケガした足は痛みや炎症、損傷によってバランス能力を含め様々な機能が低下します。

安静期間が長くなればなるほど、その機能低下は大きくなります。

ケガをしていない足は機能の低下はしてないはずなので、これを基準にしてケガした足の状態をチェックしてくのです。

なので、左右差が大きければ大きいほど、ケガをした足はまだ機能低下が残存している可能性があるということになります。

では、片足立ちの何を見ればケガした足の状態がわかるのでしょうか。

具体的に見ていきましょう。

姿勢

まずは姿勢です。

図で見てみましょう

右足(ケガをしていない足)の場合は肩と腰が地面に対してある程度平行です。

骨盤が地面に対して平行であるということは、様々な動作において有利な姿勢となります。

それに対し、左足(ケガをした足)の場合は身体が傾いているのがわかります。

これは、足首の硬さや弱さを身体を傾けることで代償している可能性があります

骨盤がどちらかに傾くと、体の軸が崩れてしまうので運動としてはやや不利な状況となります。

シュートやステップにおいて骨盤が傾いているとうまく力が伝わらないということはイメージできるのではないでしょうか。

不思議なことですが、身体は「片足で立つ」という課題に対して、現状最もやりやすい方法を選択します。

つまり、足首の機能が低下していれば、その他の関節で足首の機能を補おうとしますし、

下肢全体が弱っていれば体幹や手を使ってバランスをとろうとします

選手がこの図のようになった場合は、やはりケガをした左足(足首のみの問題かはわからない)になにか機能低下が残存している可能性が高いということがわかります。

評価方法は、片足立ちの姿勢を撮ってもらう(動画でもOK)ことが手っ取り早いです。

その写真を見て左右差を探してみましょう。よくあるのは、ケガした足の方に身体が傾いてしまう現象です。

身体の揺れ具合

次に身体の揺れ具合です。

少し難しいですが、このバランス能力チェックでは揺れてはいけないわけではありません

身体の揺れの度合いをケガした足と、してない足で比較するのです。

実際に見てみましょう。

いかがですか?

右足よりも左足の方が身体がふらついていますよね。

左足では最終的に足の内側の方向に倒れてしまいました

これは左右差があるということができます。

まだケガした足ではバランスを上手にとれていないということができそうです。

先程書いたように、身体が揺れるということは、どこかしらのバランス機能を代償し片足立ちを維持しているということです。

チェック方法としては左右の片足立ちを30秒ほど動画で撮ってみて下さい。

30秒も維持できなければ揺れ具合以前の問題ですが、

実際に撮って見てみると、自分で思っているよりも身体が揺れていたり、手が左右に動いていたりするはずです。

今回は手を胸の前で固定しました。
その方が、手でバランスを補えなくなるので難易度が上がります。つまり、足の状態がよりよく分かるということです。

ただの片足立ちで大きな差があるようでは、バスケの動きに対応するのはまだ難しいでしょう。

足首の動き

最後にもう少し詳細に片足立ちを見てみます。

注目するのは足首の動きです。

いかがでしょうか。

右足と左足の動き方に違いがあることに気がつきますでしょうか。

右足の場合は、外側と内側にほぼ同じ頻度で傾きながらバランスをとります

それに対し、左足の場合は内側に傾く頻度が多いと思いませんか?

これがどういった意味を持つのかというと、少々専門的になってしまいますが、

この足では外側へのバランスに対応できないということです。

足は様々な方向に柔軟に素早く動くことで、体の姿勢を維持するように働きます。

左足の場合は内側には動くのですが、外側には何かしらの問題で動けない状況にあると考えられます。

こういった状況がある場合には、左足はまだバランスをとるための機能が十分に回復していないということが伺えるのです。

ちなみに、この状況で復帰した場合どうなるでしょう
足でバランスをとればよかった動作において、それができず、身体が傾いたりしてしまうんですよ?
この状況でバスケなんて……恐ろしいですよね…。

バランスマットにのってみよう

さて、図や動画で登場人物がのっていた青いマットがあったと思います。

これがバランスマットというやつです。

様々な用途で使いますが、足のケガのリハビリではこの上に立つことをしたりします。

目的としては、これまで述べてきたような体の動きの癖を見るためだったり、バランストレーニングのためであることが多いです。

これもフォームローラ同様、本気でスポーツに取り組んでいる選手の自宅や体育館には合っても良いツールだと思います。

当院のバランスマットは耐久性など様々考慮した上でやや値段の高いものを購入していますが、

私自身が持っているものは比較的安価なものです。

効果にはそこまで差はないと思いますので、興味のある方は見てみて下さい。

なんだかんだ、体育館に持ち込んだりもしながら5年以上使っています。


いかがだったでしょうか。

「バランス」という実は奥が深い概念の記事でしたので、私自身も少し気を使って書きました。

バランスについてはまた別の記事で書く必要があるなとも感じました。

さて、捻挫からの復帰ですが、痛くなくなったからOKというのはもうやめましょう。

今回はバランスでしたが、まずは自分で左右差があるということを認識することが重要です。

認識できればケアが変わりますし、もちろん左右差がなくなればパフォーマンスは上がるでしょう。

チームで、個人で、やってみて下さい(^^)

長文失礼いたしました。

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