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【Bリーグ】小野龍猛選手のケガを解説!バスケットと舟状骨骨折【千葉ジェッツ】

こんにちは。BMSL(@Basketball_MSL)です。

今回のテーマは、千葉ジェッツのキャプテン、小野龍猛選手が受傷してしまったケガの「舟状骨骨折」についてです。

すでに公式に公表され、ブースターにとっては復帰が待たれるところでしょう。

しかし、千葉ジェッツは絶好調!

キャプテンがいないほうが良いの…?

もちろん違います笑

キャプテン不在が、全選手、スタッフの士気を上げ、まさに全員でタフなゲームを行っている証拠だと私は思います。

実際にこういったことは、競技やレベルは違えどありますよね。

千葉ジェッツ恐るべし!

さて、「舟状骨骨折」の話に入っていきましょう!

舟状骨の解剖学

まず、舟状骨ってどこのどんな骨なのでしょうか。

舟状骨は手の骨です。

図で見ていきましょう。

手にはとても多くの骨が存在します。

指の数を考えると、骨の数も多くなることはわかると思いますが、手首の部分に小さな骨がたくさんあります。

これらを「手根骨」というのですが、舟状骨はこの中の一つの骨です。

指や手首の複雑な動きを支えている土台と考えても良いかもしれません。

舟状骨骨折

舟状骨の位置や役割が簡単にわかったところで、実際に骨折の話をしていきます。

実は、舟状骨骨折は手の骨折の中では、比較的多い骨折になります。

手根骨のなかでは1番骨折が多い骨です。

この骨折は多くの場合が、スポーツや事故によって起こるとされており、強い力が手首にかかった時に生じます

つまり、転んで手をついたりした時に生じるということですね。

文献に載っていた実際の骨折のレントゲン写真を見てみましょう。

舟状骨は縦長の骨なのですが、骨折したレントゲンをみると間に横線(骨折線)が入っていたり、ゴチャゴチャしていたりと一つの骨ではなくなっていることがわかります。

舟状骨骨折は多彩な骨折のタイプがあり、1984年にHerbert先生が分類しています。

こういった分類により、治りやすさなどを予想し治療法を決めていくことになります。

参考までに。

小野選手の舟状骨骨折受傷シーン?

2018/10/13の千葉Vs三遠戦のハイライト3:38〜のシーンです。

受傷した試合は公式に公表されているので、間違いないと思いますが、実際の受傷シーンは私の推測になります。

3:38から小野選手が相手を背中で押し込みシュートまで持ち込みます。

相手の厳しいディフェンスを振り切り、見事にボールをリングに沈め、このプレーで試合を決定づけたと行っても良いプレーでした。

問題はその後です。

バランスを崩した小野選手は仰向けに転倒します

その際、右手を床についているように見えますが、おそらくこれが受傷シーンではないかと思われます。

3:50〜のリングを上から見たアングルでは、結構な勢いで床に転倒する様子がわかります

小野選手は大柄な選手で体重も100kg近くありますので、その体重と勢いが手首にかかったと考えると骨が折れていても不思議ではありません。

そのあとの右手でハイタッチするのですが、少し様子が変ですよね。
いつもはもっとバチーン!とやっている気がします。
気のせいかな…

治療法

舟状骨骨折には普通の骨折にはない問題点があります。

それは骨の部位によっては血流が少ないということです。

血流が少ないと骨に栄養が行かないため治りにくいとされています。

そういった視点からも、Herbert分類によってどういった治療を選択すべきか考える必要がある骨折と言えます。

保存的治療法

保存的治療法はギプス固定をして骨が自然と癒合するのを待つ治療法です。

人間は生き物ですから骨折も時間とともに治っていきます。

ただ、先程も言ったように血流がある部位なのかや、骨折線のズレが大きくないかなどのチェックが必要です。

特に折れた骨同士が離れ離れになってしまっていては骨癒合しにくいので注意が必要です。

後はしっかり安静が守れるかが重要なポイントになるので、小野選手のような早期復帰を目指すスポーツ選手にとっては、少し厳しい治療法になるかもしれません。

観血的治療法(手術療法)

保存的治療法に対し観血的治療法では手術によって骨同士をくっつけます

小野選手はこちらの治療を選択したと報告がされています。

つまりどういうことかと言うと、離れた骨同士を医療用のスクリューで動かないように引きつけて固定するということです。

ギプスなどを外固定と呼ぶのに対し、こういったスクリューなどを使って骨同士を直接固定してしまう方法を内固定と呼んだりします。

折れた骨同士がスクリューで強固に固定されるため、ズレてしまうといったリスクが少なく早期に運動ができるのが利点です。

ただ、スクリューによってくっついているのと骨が癒合しているのは違うことなので注意が必要です。

早期に強い運動をしすぎることでスクリューが緩み、骨が癒合できないという場合もあるようです。

スクリューの図がありましたので参考までに載せます。

復帰に向けた取り組み

基本的に骨折の場合は、骨がついてしまえば問題はありません。

ただ、舟状骨骨折の場合はそこに一つの壁があるということはすでに紹介しました。

いくらスクリューで固定したといっても、血流が少ないことに変わりはなく、骨同士が癒合するには時間がかかる骨です。

そのため、癒合を最優先にするために、内固定(スクリュー固定)をしてさらに何週間かの外固定(ギプス固定)を選択する医師もいるようです。

小野選手はどうしたのかわかりませんが、何れにせよ骨癒合を確認しての復帰になるでしょう。

以前、障害と外傷のリハビリ方針について触れた記事がありますのでご覧いただければ幸いです。

患部の管理

まず最も優先されることは舟状骨の骨癒合です。

何があってもそこは揺るぎない方針でしょう。

ただ、小野選手のようにスクリューで内固定されている場合は、早期から可動域訓練ができる可能性もあります

これは主治医の治療方針によるところです。

復帰時には手首の可動域、握力などの筋力などがもとの機能状態に戻っていることが理想です。

手首はバスケットにおいてはシュートタッチやパスなど、プレーに大きく影響する部分ですので、

特に小野選手のシュートに悪影響が無いようにリハビリが進むことを願います。

患部外の管理

これは手首以外の部分の管理です。

つまり、心肺機能体幹の筋力などについての管理についてです。

たとえ舟状骨が無事に癒合したとしても、身体の機能が落ちていれば復帰して活躍はできませんよね。

なので、おそらく手首の状態がある程度安定した時期から小野選手は患部外のトレーニングを始めているでしょう。

決して休んでいるわけではなく、自らを可能な範囲で追い込んでいるはずです…。

ケガをしたから休むのではなく、動かせるところは動かし、できることを全力で取り組むという姿勢はプロでなくともできることですよね。

おわりに

いかがだったでしょうか。

小野選手の舟状骨骨折について推測も含めて紹介していきました。

プロ選手から学ぶことはプレーだけではありません。

ケガとどの様に向き合うのか、自分がいない間のチームはどうするのか。

千葉ジェッツの連勝は小野選手の存在感を物語っていると私は思います。

チームにとっては確実にネガティブな事象なのに、それが表面化してこない。

これはすごいことです。

はやく小野選手のプレーがみたいですね!!

小野選手!リハビリ頑張ってください!

ゴージェッツ!!

追記(2020/4/24)

昨日、千葉ジェッツから小野龍猛選手との契約を満了したとの報告がありました。

また他のチームで活躍してくれることを楽しみにしております。

お疲れさまでした!!

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