【今さら聞けないシリーズ④】ステフィン・カリー：3ポイント革命を起こした小さな巨人の物語

191cmの体でNBAの常識を覆した選手がステフィン・カリーです。クラッチタイムにカリーが放つ一撃が決まる度、世界中が息を飲みます。ステフィン・カリー 3ポイントの魔法は、ただのシュートではありません。バスケの未来を切り開いた革命、歴史ともいえます。NBA カリーの「今さら聞けない」物語をちょっとみていきませんか。

3Pシュートの神様、191cmの小さな巨人の生い立ち

ステフィン・カリー 3ポイントの原点は、幼少期にあります。父親は元NBA選手のデル・カリーで、デルは幼い頃から息子にボールの扱い方を教えていたそうです。

カリーは父の試合をスタンドから見つめ、シュートフォームを真似しました。高校時代はバージニア州のシャーロット・クリスチャン高校に通い、チームを3度の州大会優勝に導きます。

身長が伸び悩んだため、ビッグスクールからのオファーは少なく、デビッドソン大学に進学しました。 そこで彼は1年生からスター選手となり、2008年にはNCAAトーナメントでエリート8まで進出。1試合47得点を記録するなど、規格外シューターの片鱗を見せます。2009年のNBAドラフトでウォリアーズから全体7位指名を受け、プロの舞台に立ちました。 これこそがカリー 伝説の幕開けです。

キャリアハイライト：4度の栄冠と不滅の記録

カリーのキャリアは、輝きに満ちています。ゴールデンステート・ウォリアーズの顔として、チームを4度のNBA優勝（2015, 2017, 2018, 2022）に導きました。特に2022年の優勝では、ファイナルMVPを獲得し、自身初のファイナル最高選手に選ばれました。これにより、彼のレガシーはさらに強固なものになりました。

シーズンMVPは2回（2015, 2016）受賞しています。3ポイント王は過去1最多の8回獲得し、オールスターには10回選出。さらに、オールNBAチームにも複数回選ばれ、NBA75周年記念チームの一員にも名を連ねました。

そして最大の偉業はこれです。
2015-16シーズン：シーズン402本の3ポイント成功（NBA歴代記録）
この記録は今も破られていません。このシーズン、カリーは平均30.1得点を記録し、3ポイント成功率は45.4%でした。1試合平均5.1本の3ポイントを成功させた計算になります。まさにNBA カリーの頂点です。

カリーの3P記録と歴代3P王まとめました。

伝説のエピソード：2016 満票MVPとファイナルの悲劇

GWはこのシーズン73勝9敗で、これはNBA史上最高勝率を記録したシーズンとなります。
カリーは全131票中131票を獲得し、MVPになりました。
相手チームはカリーを止めるためにダブルチームやトリプルチームを仕掛けましたが、それでもシュートを決め続けました。オクラホマシティ・サンダーとのウェスタンカンファレンスファイナルでは、ゲーム6でクラッチ3ポイントを連発し、逆転勝利に導いています。「誰も止められない」と世界が認めました。

歴史的ポイント： ウォリアーズはレギュラーシーズンで73勝9敗（NBA史上最高勝率）を記録し、 ファイナルでも3勝1敗と王手をかけていましたが、 キャバリアーズが史上初の1-3からの逆転優勝を達成。シーズンMVPはカリー、ファイナルMVPはレブロンという、これも史上初の別チーム受賞となりました。

まとめ：小さな巨人の大きな革命

ステフィン・カリー 3ポイントは、ただの技術ではありません。
それは夢の証明であり、可能性の拡大です。
191cmの体で世界一のシューターになり、NBAの歴史を塗り替えました。
これこそがカリー 伝説の真髄です。

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