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どうする?!部活動問題について

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こんにちは。

今回のテーマは、「部活動問題について」です。

皆さんは最近の部活動の流れについてどう思いますか?

これまでのシステムが見直され、もしかすると我々、大人がしていた頃の部活動の形とは大きく変わることになるかもしれません。

私の現在の思うところをつらつらと書いていこうと思います。

あくまで個人的な意見かつバスケ部目線ですので、ご理解いただければ幸いです。

目次

部活が抱えている問題

私はこっち方面の専門家ではないのですが、最近よくニュースでも取り上げられているので気になるところではあります。

特に私の場合は、中学や高校の部活にお邪魔して講習や練習見学などさせていただくことも多いので、かなり身近な問題であると感じています。

そもそも、この問題は顧問である教員の方々の働き方を見直すという動きからであると認識していますが、

つまり、教員の方々の負担が大きすぎるということが一番の問題となっているのでしょう。

この教員の方々の負担を見直してみようということで、部活動という問題が出てきたのではないでしょうか。

そういった中で、議論は部活動の時間短縮に向かっているようで、

2018年3月にスポーツ庁によってガイドラインも策定されました。

このガイドラインは中学生における運動部活動が対象となっています。

スポーツ庁:運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン

ガイドラインでは、これまでの部活動のスポーツへの貢献や教育的意義にも触れつつ、

今日の社会、経済の変化による教育に係る課題の複雑化・多様化が教員の負担を増加させていることが書いてあります。

つまり、これまでの体制では運動部活制度の維持は難しいという立場からのガイドラインです。

ガイドラインでは運動部活動の合理的でかつ効率的、効果的な活動を推進しており、スポーツ医・科学の見地から休養の必要性も述べています。

一部紹介いたします。

運動部顧問は、スポーツ医・科学の見地からは、トレーニング効果を得るために休養を適切に取ることが必要であること、また、過度の練習がスポーツ障害・外傷のリ スクを高め、必ずしも体力・運動能力の向上につながらないこと等を正しく理解するとともに、生徒の体力の向上や、生涯を通じてスポーツに親しむ基礎を培うことができるよう、生徒とコミュニケーションを十分に図り、生徒がバーンアウトすることなく、技能や記録の向上等それぞれの目標を達成できるよう、競技種目の特性等を踏まえた科学的トレーニングの積極的な導入等により、休養を適切に取りつつ短時間で効果が得られる指導を行う

適切な休養日等の設定について

○ 学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける。平日は少なくとも1日、土曜日及び日曜日(以下「週末」という。)は少なくとも1日以上を休養日とする。週末に大会参加等で活動した場合は、休養日を他の日に振り替える。

○ 長期休業中の休養日の設定は、学期中に準じた扱いを行う。また、生徒が十分な休養を取ることができるとともに、運動部活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、ある程度長期の休養期間(オフシーズン)を設ける

○ 1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度、学校の休業日(学期中の週末を含む)は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な 活動を行う。

こういった内容で、ある程度研究によるデータに基づいた事が書かれています。

つまり、ざっくり言うと「選手のためにも先生のためにも練習時間を短くしましょうよ」ということで、

短時間で、効率よく、質の高い練習を実施するようにという呼びかけをしているわけです。

オフシーズンを設けるというのは流石に驚きましたが、

皆さんはどういった感想をお持ちになりましたか?

BMSLではこのガイドラインに概ね賛成し、ある程度、推奨してきたいと思っています。

スポーツ医・科学の見地から?

そもそも、ある程度スポーツ科学が浸透してきた今日において「勝つために練習は長時間であればあるほど良い」と考えている指導者はもうほとんどいないでしょう。

中学の部活であってもそうだと思います。私はそういった顧問の先生(指導者の方)とは出会ったことがありません。

つまり、多くの指導者の方は「勝つための練習も短時間で済むならそれに越したことはない」と思っているはずです。

ではなぜこういった部活問題が生じてしまうのか。

それの答えは、実はとても単純で、

ガイドラインの言う「合理的でかつ効率的・効果的な活動」が実施できないからです。

これができないから、勝利や上達を望んている選手、保護者を前にして短時間で練習を済ますことなどできず、

練習に様々な項目やバリエーションが加わり(体力作りもシュートもフォーメーションも!)、練習時間が長くなっていくのです。

当然ですよね。

ただ、重要なのは、この責任が顧問である先生にあるわけではないということです。

ガイドラインにも書いてありますが、「合理的でかつ効率的・効果的な活動」を実施するためには「科学的トレーニングの導入」など、つまりスポーツ医科学の知識が必要であるとしています。

ちょっと待ってください。

顧問の先生は中学校の教員ですよ?トレーナーでもなければ研究員でもない。

担当科目の準備もあれば、生徒指導、成績などなどなど…教員の仕事をしつつ、「スポーツ医科学の知識」も頭に入れておけと?

スポーツ医・科学も勉強し、短時間で効果のある指導をせよと?

そもそも、

「競技種目の特性等を踏まえた科学的トレーニングの積極的な導入等により、休養を適切に取りつつ、短時間で効果が得られる指導を行う」

などと簡単に書いてありますが、これを策定した人は、これがどれほど大変なことか理解しているのでしょうか。

これだけのために日々勉強し、トレーニングのプロとして選手と携わり、報酬を得るという仕事があるというのに…。

これに関しては、はっきりいって無茶苦茶です。

質が上がらなければ、ただ練習時間が短くなるだけで選手に良い影響は出ませんし、かと言ってその質の部分を教員に任せるというのは見当違いでしょう。

となれば、部活動が取るべき道は「スポーツ医・科学の見地のある人を呼ぶ」になるのではないでしょうか。

つまり、より積極的に外部の専門家を呼び、練習の質を上げていくことが必要となってくると思われますが、

これもまた難しい問題ですよね…。

顧問の先生にはそれなりの経験とプライドがあるだろうし、外部の専門家を呼ぶにしても金銭的な問題が生じると思います。

このガイドラインはとても画期的で勇気のある一歩だと思いますが、日本のスポーツ文化にうまく浸透し機能するには時間がかかるんじゃないかなーと思います。

部活動で活躍する多くの先生方と関わらせてい頂いていることもあり、少々熱くなってしまいました…。

専門家を部活に呼ぶ

さて、今後の部活が取るべき道として先程紹介した「スポーツ医・科学の見地のある人を呼ぶ」ということに関して、BMSLも積極的に関与していきたいと思っています。

私は理学療法士ですので「身体と動作の専門家」です。

バスケットのスキルなどは教えられませんが、合理的かつ効率的な身体の使い方、それにまつわるトレーニングやストレッチになどは伝えられます。

実際にミニバスから中学部活、高校部活でも外部講師?として部活動にお邪魔したりすることもあります。

最近では都内の中学校から依頼を受けてお邪魔させていただきました。

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残念ながら私は全国どこでもというわけにはいきませんが、埼玉、東京あたりで依頼があれば伺います。

それと、これはここだけの話ですが…

理学療法士という職業をしている人は熱い人が比較的多く、お願いされるのが好きな傾向があると思っています。

特にスポーツに関わっている人は尚更です。

そこで、もし部活に理学療法士を呼んでみたいと思う顧問の先生は、近くのスポーツリハビリのある病院やクリニックに依頼をしてみても良いかもしれません。

門前払いはされないんじゃないかな…。

(間違ってもこのブログにこう書いてあったので電話しましたなんて言わないでくださいね…!!)

ちなみにこういった医療と教育の連携は個人的にかなり注目している部分でもあります。

BMSLの推奨するセルフマネージメント

とはいっても、外部から専門家を呼ぶのには少なからず壁があります。

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上は昔書いた記事ですが、この問題はすぐに解決するものではありません。

我々専門家が現場に歩み寄り、選手を軸にして相互理解を深めなければいけないと考えています。

話が少しそれましたが、

BMSLでは、この部活動時間短縮問題に関して、もう一つ考えていることがあります。

それが「セルフマネージメント(自己管理)の普及」です。

体育館での練習時間が減ることが予想される中で選手のパフォーマンスを維持・向上させるためには自宅でのセルフマネージメントを積極的に行う必要があるという考え方です。

例えば、部活の限られた時間の中でクールダウン体つくりのためのフットワーク筋トレ、などに何時間も割くことが効率的な練習となるでしょうか。

今後は体育館での練習は体育館でしかできないことを優先して行うことが重要になってくると考えています。

つまり、体育館ではシュートやフォーメーション、ゲーム形式の練習をメインにし、体つくりやケアは自宅でセルフでやっていくということです。

この効率化がうまくできるチームが新しい部活動のシステムに適応できるということです。

BMSLではそれぞれのチームが自宅で行うケアやエクササイズの考案のサポートをさせていただきます。

記事を参考にしていただいても構いませんし、独自のメニューを考案することも可能です。

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おわりに

いかがだったでしょうか。

長い雑記になってしまった…。

そして結局何が言いたいのかわからんくなってしまった…

とにかく、中学部活は大きなシステムの変化が起こりそうです。

チームにとって、選手にとって、この変化を良い変化にするかどうかは我々大人にかかってると思います。

言いたいことは、BMSLではチーム作りを全力サポートさせていただきます(^^)ということです!!

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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