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【コロナ禍の子どもスポーツ】親のいない体育館は幸せか?

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今回の記事のテーマは「子どもスポーツとの関わり方」です。

この記事を書いたきっかけは、Twitterで中山祐介さんの以下のツイートが目に入ったからです。

みなさんご存知のように、新型コロナウイルスはスポーツにも大きなダメージを与え、それはプロから子どもまで、これまでとは違った形でスポーツをするしかないという状況を作り出しました

具体的には、

  • 試合の中止
  • チーム活動の中止
  • 練習中の声出し制限
  • 保護者の観戦禁止

など、感染状況により様々な規則が出ては形を変えている状況かと思います。

これには、多くの選手や保護者を含む関係者が頭を抱えているのではないでしょうか。

そんな中、中山さんの記事は「子どもとスポーツ」をテーマに、

コロナの状況から我々大人はなにを学ぶべきか?

を考える機会を与えてくれました。

みなさんもこの機会に今一度、お子さんのスポーツとの関わり方について考えてみてはいかがでしょうか。

目次

記事を読んで受けた衝撃

中山さんが記事で紹介されていたのはこちら。

I Love to Watch You Play
The Crucial Lesson Sports Parents Must Learn From Covid It's the one effect of Covid that we must not forget, and we can’t allow ourselves to go back to life-as-we-knew it.  

ここに書いてあることは衝撃的でした。

この記事に書いてある内容は、要するに

「コロナによって親が訪れない体育館が、選手にとってストレスのない環境となった」

ということです。

練習や試合が徐々に再開となる中、やはり密を避けるためには体育館への入場制限は必須。

実際に日本でも「練習や試合はありますが、保護者の入場はできません」というアナウンスがあったのではないでしょうか。

記事では育成年代の選手がその状況について「ストレスフリーな環境だった」と話しているのです。

親の介入が選手にとってストレス?

私の現役時代、両親が体育館に練習を見に来たり、試合観戦に来たりすることはとても嬉しいことでした。

そんな私からすると、この記事は衝撃でしかありません。

ただ、中山さんの記事と元記事を読んでいくにつれ、現役時代にこうした感情を抱く必要がなかったことに感謝しなければならないと思うようになりました。

私の両親は、私のバスケット生活に多大なサポートをしてくれました。資金面はもちろん、何から何まで付き合ってくれ、応援してくれていたと感じています。

唯一なかったことは、プレッシャーになるような介入

思い起こしても、バスケに関して怒られたり、勝利を求められたり、そういった記憶は全くありません。

まさに記事中のI Love to Watch You Play(私はあなたがプレーしているのを見るのが好きよ)」だったのだろう、あるいは、自らの介入が息子のプレッシャーになってはいけないと自制していたのだろう、と思います。

2つの記事を読んで湧き上がった感情は、両親への感謝と尊敬の念でした。

確かに感じる親の過剰な存在感

現在私は、自分の現役生活を終え、様々なカテゴリーの選手に携わる機会をいただく立場にあります。

その中でこれまで私自身が問題視していなかったと実感したのが、子どもスポーツにおける親の過剰な存在感

思い返せば確かに多々ありました。

  • 試合中の大声
  • 審判に対する不満の表出
  • 相手選手のミスに対する歓声
  • 応援席同士のやり合い
  • 練習中の休憩時間に保護者(コーチではない)からの指導や過剰な声掛け

などなど。

さらには、「もっと跳べるようにしてほしい」という保護者からの訴えや希望。

最近ではSNSでも少し過剰かなと感じるアカウントも見かけます。

すべて私の主観ではありますが、記事にもあるような“親の過剰な関わり”が実際に日本のスポーツ現場にもあることは事実だと思います。

もちろんそれをポジティブな感情に変換し、スポーツを楽しむ理由にしている選手も多くいるでしょう。 

ただ逆に、ネガティブな影響を受けスポーツの楽しみを見失っている選手も少なからずいるのでは?と考えずにはいられません。

子どもスポーツとの関わりを考えよう

今すぐ考えを改めるべきとか、その関わり方は間違っているとか、そんなことを言えるほど私には知識も経験もありません。

ただ、この記事を見ていただいた方には、ぜひ自らの関わり方を見つめ直してほしいなと思います。

私自身一人の息子(1歳)の父親ですが、今後この子がスポーツを始めたとき、どのように関わるべきか考えました。

そのおかげで両親が自分にしてくれたことも思い出すことができました。

コロナが与えてくれた環境

練習や試合を見に行けない状況のとき、皆さんはお子さんにどのような声をかけますか?

練習後であれば、おそらく「今日はどうだった?」とかでしょうか。

実際に見ていないから、お子さんの口から聞くしかありませんよね。

お子さんは自分がどうだったかを、

自分の目線で、経験で、思ったこと・感じたこと

を伝えてくれると思います。

でも、実際に練習を見ていたらどうでしょうか?

「今日は集中していなかったな」「あそこのシュートは決めなきゃな」

あるいは「あそこのシュートは良かったな」「良い判断ができてたな」

こんな風に親の感想を伝えてしまうこと、ありませんか?

実はこれ、あるミニバス保護者の方との話で出てきた話題なんです。

バスラボ

その方は「もしかしたら、これまでが少し過剰だったのかも」と仰っていました。

練習を見に行けない環境での関わり方と、見に行ける環境での関わり方

おそらく何かしらの変化はあるのではと思います。

コロナから少しでもポジティブな学びに繋げられれば、これほど素晴らしいことはありませんよね。

おわりに

「親のいない体育館が幸せな空間」

こんな寂しいことって無いですよね。

子どもがそんなこと思いながらプレーしているなんて、考えただけでつらい…。

一児の父として、なんとしてもこの状況は避けたいと心から思います。

まさかコロナからこんな学びを得られるとは思ってもいませんでした。

中山祐介さんと、I Love to Watch You Playの関係者の皆様に感謝しなければいけませんね。

NOT for us. 

今一度心に刻み込みましょう。

ちなみに、中山さんはLTADという概念を普及させる活動をされています。

「LTAD?」と思った方はぜひ中山さんのサイト↓に訪れてみて下さい。

学びがあることを保証します!

https://tmgathletics.net/

★書籍紹介

こちらに中山さんのインタビューが載っています。

スポーツ大国アメリカがユーススポーツに対して何を危惧しているのか。とても良い内容です。

著:三上 太, 監修:鈴木 良和
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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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