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セルフケアの重要性②
YOKOTA AIR BASE, Japan -- Participants of the Mainland Basketball Camp start with a warm up run during the five-day camp at Yokota Air Base, Japan, April 9, 2012. The camp focused on strengthening basic fundamentals of basketball. (U.S. Air Force photo/Airman 1st Class Krystal M. Garrett)

こんにちは。

今回のテーマは前回に引き続き「セルフケアの重要性」についてです。

前回は、ケアの定義から、「チームケア」と「セルフケア」、

特にセルフケアの重要性について書かせていただきました。

今回はキーワードであった「個人差」について、もう少し詳しく書ければと思っています。

スポーツ選手の個人差

個人差と言っても沢山あります。

皆さんはどのようなものをイメージしますか?

身長、体重、性格、発育などなど…

挙げていけばキリがないのですが、

ここでは「身体の使い方」に関する個人差について書かせていただきます。

「身体の使い方」の個人差

実はアスリートに限らず、個人個人で身体の動かし方は少しずつ異なります

あまりイメージがないと思いますが、それは動かす部位に得意不得意があるからです。

つまり、「高くジャンプしろ」という課題に対して、

ある人は足首をメインに使い、ある人は膝をメインに使うことで課題を達成させているということです。

不思議なことに、人間は課題に対して自分の得意な部位で頑張るようにできています。

実はこれも、単に得意とか不得意ということでは片付けられない問題なのですが、今回はそういうことにしておきます…

もちろんこれは体を効率的に動かすためにはとても重要な機能です。

なので、膝を使うのが得意な人は、ジャンプでもダッシュでもシュートでも膝をメインに使います。

これが、身体の使い方の個人差であり、スポーツ障害セルフケアの重要性に直結してくる問題となります。

得意な部位で頑張ることのリスク

膝にも伸ばす筋肉と曲げる筋肉がありますが、よくあるケースは伸ばす筋肉(大腿四頭筋)で頑張るのが得意なケースです

以前の記事で書いた、膝の前面部痛になりやすいパターンの人です。

このパターンの人は得意な大腿四頭筋を使いすぎるあまり、ももの前がものすごく発達します。

大腿四頭筋の筋力が向上するのでさらに、膝をメインに使うことが得意になり、

最終的には組織がその張力の強さ頻度に耐えられず壊れます(炎症をおこし、痛みます)。

壊れなければ全く問題ないのですが、やはり特定部位ばかり使うような身体の使い方を覚えてしまうと、組織自体が持ちません。

バスケの練習から、ウエイトトレーニングまですべて得意な大腿四頭筋を使うわけですから、その負担といったら相当なものになります。

これが得意な部位で頑張ることのリスクです。

セルフケアを考える

では本題です。

こういった選手に必要なセルフケアは何でしょうか。

この選手の特徴は「大腿四頭筋が強く、膝を使った動作が得意」ということがわかっています。

「アイシング」

間違いではありません。自分の炎症が起こりやすい部位を認識し、対応する。素晴らしいです。

しかし、これではまた同じ動作(練習や試合)をすれば炎症が起きるでしょう。

「ストレッチ」

悪くありません。しかし、問題はどこを伸ばしますか?という点です。パンパンになった大腿四頭筋?

腱に生じる張力を緩めるために筋を伸ばすことは良いことです。疲労物質も代謝されやすくなります。

しかし、これも大腿四頭筋のコンディションを上げているわけですから、次回も存分に大腿四頭筋を使うことになります

こういった選手の場合は2つのポイントを理解してセルフケアを行う必要があります。

1.患部のケア

1つ目は、患部(痛みが生じそうな部位。この場合は膝の前。)のケアです。

これは、上述の部分です。炎症部位へのアイシングそれを引き起こした筋肉のリラクゼーションです。

その意味では上記の対処はバッチリです。

しかし、これだけでは痛みから体を守るには不十分です。

2.動作の修正に向けたケア

2つ目は、動作の修正に向けたケアです。これはあまりイメージが無いかもしれません。

この選手が抱えている問題は、「大腿四頭筋ばかりを使った動作によって、膝の前が破綻する可能性がある」ことです。

こういった場合には、動作の修正、つまり膝以外の部位(足関節や股関節)を使えるようにすることで大腿四頭筋の負担を減らしてあげる必要があります。

私がこういった選手にセルフケアを指導する場合には、患部のケアにプラスして、

ハムストリングスのストレッチ大殿筋(お尻の筋肉)の筋力トレーニングを徹底して行わせます。

ん?と思いましたか?

筋トレもセルフケアなの?と。

セルフケアです。前回の記事を思い出してください。

アスリートにとって、パフォーマンスを維持向上させるために自分自身で行うことは全てセルフケアなのです。

この2つによって、患部のケアをしつつ「大腿四頭筋ばかり使う、身体の使い方」の修正を図っていくわけです。

まとめ セルフケアとは

セルフケアは、ケガをした選手だけがするものではありません。

痛いところがある選手だけがするものでもありませんし、疲れた選手がするものでもありません。

セルフケアは、スポーツによって何かしらを向上させようとする選手全てがするべきものです。

日本一を目指すチームの選手、体力づくりのために入部した選手、どのようなレベルであっても選手であれば共通して必要になることです。

セルフケアの真の必要性を理解するためには、自分の体について知らなければなりません。

例えば、「すぐにふくらはぎが疲れてくる」といった疲れや痛みに関するものから、

「サイドステップの一歩が出ない」、「もっと跳べるようになりたい」といったパフォーマンスに関わることまで、自分の体に興味を持つ必要があります。

そうするとチームケアでは足りていない自分へのケアの必要性を感じるはずです。

セルフケアで何をすればよいのかわからない選手は、お気軽にお問い合わせください。

Twitterでもメールでも構いません。

なにかアドバイスできると思います(^^)

 

いかがだったでしょうか。

つまりは、個人差に対応するためにセルフケアが必要であるということです。

今回は大腿四頭筋が得意な選手の例を出しましたが、これが背筋であったり、ハムストリングスであったりするわけですから、

チームケアだけでは絶対的に足りない…という点に関しては納得していただけたのではないでしょうか。

スポーツ障害で病院に来る選手はこのセルフケアをうまくできていない場合がほとんどです。

本当にもったいないことだと思います。

ぜひ、自分のため、チームのためセルフケアをしてあげてくださいね(^^)

長文失礼いたしました。

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