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【概論】スポーツ障害のリハビリテーション『競技復帰を目指すために』

スポーツ障害のリハビリってどのようなものですか?

バスラボ

大きく分けると、
・患部(痛い部位)の管理
・患部外(痛くない部位)の改善

になります!
詳しくみていきましょう!

こんにちは!BMSL(@Basketball_MSLです!

今回のテーマは、「スポーツ障害のリハビリテーション」です。

スポーツ障害についてはこれまでいくつか記事にしてきました。

今回は、そのリハビリについての概論を書いていきたいと思います。

  • 本記事の筆者
BMSL管理人について
目次

スポーツ障害の基礎知識

スポーツ障害は、同部位(筋肉、関節、靭帯等)の Over Use による微細損傷が一つの原因です。

運動をする以上、微細損傷は避けられないものなので、スポーツ障害を防ぐにはそれなりの対策が必要になります。

ここでスポーツ障害に対する一つの視点を紹介したいと思います。

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この視点を知っておくと、スポーツ障害のリハビリもイメージがつきやすくなると思います!

回復と損傷のバランス

少し遠回りになりますが、リハビリの前に、この「回復と損傷のバランス」という視点を紹介させてください。

通常、先程の微細損傷が起こっても、人間にもともと備わっている治癒能力が働くことで、それが大きな問題になることはありません。

多くの人間が、電子機器のように10年で買い替え、とならないのはこの能力のおかげです。

図を用意しました。

回復と損傷のバランス 崩れている

図中の回復が治癒能力の部分で、反対側の損傷が、運動によって生じる微細損傷を意味しています。

このバランスが上手く取れていると、パフォーマンス発揮や向上に問題は生じません。

ただ、バランスが損傷側に傾くと、治癒能力が追いつかず、組織の破壊や炎症が生じ痛みにつながります

これが Over Use を基本とするスポーツ障害のおおまかな流れになります。

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毎日同部位に負荷をかけすぎていると、回復能力が追いつかずに回復と損傷のバランスが崩れ破綻します。
バスケ選手では膝や足によく起こる問題ですね。

ふむふむ。

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スポーツ障害のリハビリでは、この回復と損傷のバランスを取り戻す、ことがポイントになってきます。

スポーツ障害のリハビリ

本題に入っていきましょう。

まず、スポーツ障害を発症してしまったということは、先程のバランスが損傷側に傾いてしまっていることを意味します。

つまり、どうにかしてバランスを取り戻さなければ、痛みのない状態に戻ることは難しいので、何らかの対処をしなければなりません。

この、「どうにかしてバランスを取り戻すためにする、何らかの対処」がリハビリテーションになります。

なるほど!

リハビリのスタッフは様々な手を使ってこれを目指すですが、その内容は2本の柱によって成り立っています。

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この理解が、スポーツ障害のリハビリテーションとは?につながるでしょう。

①痛い部位(患部)の管理

まずは、1本目の柱です。

痛み部位(患部)の管理とは、その名の通り、痛い部位にどう対処するか?というリハビリになります。

崩れたバランスを早期に修正する最も有効で効果的な方法は、図でいう損傷の部分を減らすこと

つまり、安静にし、微細損傷が加わることを避けることです。

回復と損傷のバランス

これにより、回復能力の割合を増やすことができるため一旦はバランスを取り戻すことができます。

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回復を増やすより手っ取り早くバランスが取れます。

「痛かったら安め」ってやつですね。

患部安静の仕方

ここでプラスして知っておいてほしいのは、「患部安静の仕方」についてです。

スポーツ障害で忘れてはならないのは、最終的には復帰を目指すということ。

つまり、安静で痛みは消えたけど、筋力も体力も技術も落ちちゃった…というのは避けなければなりません。

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当たり前ですけど、大事な部分なんです。

安静には完全に休む段階もあれば、別メニューをこなすなど、様々な段階があります(安静度)。

「試合を行わなければ痛くない状態」

ジョギングでもまだ痛い状態」

では必要な安静度が異なりますよね。

早期の競技復帰を目指す以上、余計な安静は避けなければならないというのも、一つのポイントになるでしょう。

そのためには、回復と損傷のバランスがどれほど崩れているのか?

どれくらい損傷の割合を減らせば、痛みのない範囲で活動ができるのか?

を推し量っていくことが必要です。

これは素人判断でどうにかできるものではないですね…。

安静だけが正解ではない

患部の安静は有効な一つの手段ですが、傷んだ部位によっては避けたほうが良い場合もあります

安静の一番の目的は、新たな微細損傷の増加を防ぐ効果にありますが、

同時に、組織が治るために必要な刺激も取り除いてしまう可能性もあるのです。

組織が治るための刺激…?

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人間の体は、適切な刺激によって治癒が促進することもあるんです。

例えば、よく障害の起こるがそれに当たります。

腱はそもそも引っ張られる力(張力)を受けるようにできています。

なので、修復過程でも適度な張力を必要とします

痛いからといって何も張力を与えずに安静にしていると、結果として弱い腱として治ってしまい、競技復帰した際にまたすぐに痛くなるということがあるのです。

患部への適切な負荷が治癒を促進するのね。

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あとは、血流の問題もあります。
動かすことで血流を促し、代謝をよくすることで治癒を促進する、という場合もあります。

これがリハビリの1本目の柱、患部の管理」になります。

ただの安静ではなく、適切な安静あるいは負荷をかけることが重要です。

②痛くない部位(患部外)の改善

1本目の柱で、患部の安静による管理を徹底することができたとしましょう。

多くの場合、これだけで痛みは引いていきます。

ただ、これでOKではありません

体力や筋力が落ちているからですか?

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それもありますが、
まず、なぜその部位が痛くなったのか?を解決していないからです。

なぜそこが痛くなったのか…?

ここでのキーワードは「身体の使い方」になります。

なぜそこに負担が集中したのか

なぜ、その患部に負担が集中し、Over Useになってしまったのでしょうか。

よくあるのは周辺関節の硬さです。

あるいは、周辺の弱さが患部に負担をかけている場合もあります。

こういった状態のまま、痛みが取れたからといって復帰しても、同じ身体の使い方をしていれば、いつか同じことが起こります。

もし患部以外の部位の問題が、負担集中や痛みの原因である場合、そこの改善が必須になるのです。

続けてみていきましょう。

安静による弊害

安静は患部にとって良くない場合があると先程書きましたが、患部外の機能低下の問題もあります。

患部に適度な負荷を与えるといっても、普通に練習していた頃のように負荷を与えられるわけではありません。

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つまり、全身的な運動量、活動量はガクッと低下してしまうのです。

体力、筋力の低下…!

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そうですね。
これは全身的な問題ですが、細かいところではもっと競技復帰を遅らせる問題があったりします。

少し重症例でみてみましょう。

例えば、重度の捻挫や疲労骨折で松葉杖をつくことになったとします。

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体重を支えることができない、という状態ですね。

そうすると、患部側の下肢は、足関節、膝関節、股関節に体重がかからない状態が生じます。

これを免荷(体重のかかる量を調整すること)といいますが、これによる影響は競技復帰に大きな問題をもたらします。

足を持ち上げているから、全部の筋力が落ちちゃうのか!

免荷によるメリットは患部の安静ですが、デメリットは患部外の筋力低下にあります。

とくに下肢の筋肉は体重を乗せることを役割としているので、それがなくなれば筋肉もどんどん落ちていきます。

1週間の不動(全く動かさない状態)で十数%も筋力の低下が起こるという報告があります。

これでは、どんなに患部状態が改善しても競技復帰はできません。

患部以外の元気な部分は積極的にトレーニングをする必要があるのです。

バスラボ

患部だけの管理でスポーツ障害のリハビリが完結しないのはこのためです。

まとめ

簡単に振り返って得まとめてみましょう!

回復と損傷のバランス

スポーツ障害になるということは、このバランスが崩れているということです。

練習のし過ぎなのか、ケアの不足なのか、理由は様々あると思いますが、Over Useで痛みが出るとはそういうこと。

このバランスを取り戻さなければ、健康な状態とは言えません。

なんとかしてこのバランスを取り戻す、これがスポーツ障害のリハビリです。

スポーツ障害リハビリの柱①本目

「患部の管理」は安静によって損傷の割合を減少させることが基本です。

ただ、過剰な安静は体力、筋力など、余計に低下させてしまう場合もあります。

まずはバランスがどの程度崩れているのか分析しなければなりません

また、安静にしているだけでは傷んだ組織の治癒が遅れる場合もあります。

負荷をかけることで治癒が促進され、競技復帰に必要な強度をもたらすことも知っておかなければなりません。

スポーツ障害リハビリの柱②本目

スポーツ障害のリハビリが1本目の柱だけで完結しないのは、なぜそこの部位に負担が集中したのか?が解決しないからです。

他部位の硬さなのか、弱さなのか、あるいはフォームの不良か、患部ばかりみていては解決しない問題がそここには潜んでいます。

再発の防止、今以上のパフォーマンス発揮を目指すのであれば、患部外の改善が必須になります。

また、競技に戻る上で安静期間中に低下する機能にも目を向けましょう。

筋力、可動域、様々ありますが、患部安静中にもできることは山程あります。

チームとして協力し、選手のリハビリ時間を確保できるといいですね。

おわりに


いかがだったでしょうか。

スポーツ障害のリハビリの概要が掴めたでしょうか。

スポーツ障害と診断されても考えなければいけないことは沢山あります。

痛みが引くまで闇雲に休むのは非効率的です。

競技復帰を目指して、効率的なリハビリを実施しましょう。

実は、今回のテーマは読者様からのご要望により実現しました。

Twitter@Basketball_MSLよりメッセージを送ってくださった読者様に感謝致します。

ご要望があればドシドシ送ってください!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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