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世界初の試み?BMSLシュート理論とは

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こんにちは。

今回は、BMSLが進めている新しいシュート理論について記事にしようと思います。

経験論ではないシュート理論の構築の必要性や、構築過程で行った様々な分析を簡単に記載しています。

本気で日本のシュートを変える気でいます。

本気でシュートのゴールデンスタンダードを作ろうとしています。

一大ムーブメントを巻き起こしませんか?ご協力いただければ幸いです!

目次

バスケのシュートの現状

さて、これまでも何度か書いてきましたが、シュートに関しては様々な視点から多くの研究者が分析を進めています。

例えば、入りやすい角度であったり、選手の疲れと成功率プレースタイルと成功率など様々あります。

しかし、フォームに関しては、実はあまり分析からの理論形成が進んでいないという現状があります。

なぜでしょうか。

それは、「シュートフォームには個性がある」という事実によって、「シュートフォームに正解はない」ということが前提となってしまっているからだと思います。

以前は、多くの指導者が自分の経験論や、誰かが言っていた経験論をもとに選手にそのフォームでシュートを打たせていました。

足の向きや肘の位置、リリースの手首の向きなどをカチッと決めていたと思います。

それが最近では「自分の打ちやすいように」ということが優先され始め、それぞれの「個性」を尊重するという流れになってきています。

これは、日本のシュートを変える重要な1歩であると思いますが、私は正解であるとは思いません。

シュートフォームに個性があるのは事実です。

ただ、個性というものはベースとなるものがあってのものだと思います。

野球でも投球フォームには個性がありますが、そのベースにはバイオメカニクス機能解剖学などの学問的ベースがあります。

その上で伸長体重筋力柔軟性などの要素が絡まりあって、選手の個性が生じているわけです。

そのベースがないまま、個性を尊重してもフォームが多様化するだけです。

もちろん多様化することが悪いわけではありませんが、「きれいなフォーム」を目指すのであれば、そのためのベースをしっかりと作るほうが効率的だと思います。

なぜ理論が必要か

これまで多くの指導者の方や選手とシュートについて話してきましたが、それぞれ言っていることや大事にしていることが異なります

はたして、これは良いことでしょうか。

指導者間で言っていることが違えば、選手が言っていることに違いが出るのは当然です。

共通した概念の必要性

シュートにおいて共通理解がないことが問題なのは、全国で様々な指導がされてしまうということだけではありません。

もっと身近にこの問題が転がっています。

つまり現状では、ミニバス、中学、高校、大学とバスケに没頭し、上達していく期間でシュートに関して一貫した指導ができないということです。

ミニバスで習ったフォームが中学では否定され、高校では「打ちやすいように打て」といったような現状では、選手は迷います。

ただ、実は指導者も迷っているのです。そうですよね?

これが現状なのです。

パスで言う、「強く、胸元へ!」といったものすらシュートにはないと言って良いでしょう。

キレイなフォーム

といっても、トップレベルの選手はある程度「きれいなフォーム」の選手が多いと思いませんか?

これは、それぞれのシュートフォームが独自の進化を遂げて、その中から偶然、「きれいなフォーム」が生まれ、

偶然そのフォームにたどり着いた選手が活躍しているからです。

つまり何人もの選手がこのフォームにたどり着くことができずに、選手間の競争に負けているのです。

イメージできますでしょうか。

この選手間の競争はミニバスから始まっています。

シュートが入らない子を積極的に試合で使いますか?個性を尊重し、「きれいなフォーム」にたどり着くまで長い目で様子を見ますか?

選手間の競争とは、つまりそういうことです。

例えばここに、「きれいなフォーム」になるための理論があったとしたら…

日本中で共通した理論をもとに指導ができたら…

必然的に「きれいなフォーム」に到達する選手は増加するでしょう。

選手間の競争は、「きれいなフォーム」は前提となり、さらに別の面での競争が生まれます。

これが競技力の向上・発展につながることは、火を見るより明らかではないでしょうか。

「きれいなフォーム」の理論によって生まれた沢山の「きれいなフォーム」の中から、個性が生じ、質の良い多様性が生まれていくことがシュートフォームの理想ではないでしょうか。

BMSLシュート理論の構築

BMSLのシュート理論では、これまでの経験論ではなく、全くのから理論を構築しています。

その構築の一番の軸となっているのが、「解剖学・機能解剖学」です。

それを軸に、物理学バイオメカニクス的視点などを加え、動作分析を通じて少しずつ構築してきました。

かれこれ4−5年になるでしょうか。これまでの構築過程を簡単に書いていきます。

トッププレイヤーの分析

まずはシュートという動作の分析を徹底して行う必要があると考えました。

YouTubeなどを利用し、NBAやBリーグなどシューターと言われる選手のシュート動作の分析を行いました。

動作分析を進めていくと、トップレベルのシューターのフォームにはある共通した動作があることがわかり、分析はさらに次の段階に進みました。

シュートが上手い選手のあとに、上手くない選手の分析も行いました。

上手くない選手には「ある共通した動作」が生じないことや、この動作から逸脱するとシュートの確率が落ちることも分かってきました。

BMSLではフォームの再現性の高さを重要視していますが、この視点はトッププレイヤーで生じる「共通した動作」の再現性の高さを実感したことによって分かったことなのです。

解剖学的、運動学的分析

ボールに放物線をかけてリングに入れるための体の動きの分析をはじめました。

先程の分析が「シュート→身体の動き」という分析だとすると、

こちらは「身体の動き→シュート」という分析方法です。

主に、肩関節周囲の関節や筋肉をどう使うことが最も効率的な動作となるかを解剖学や運動学的視点で分析していきました。

投球やダーツなど身体運動の分析の進んでいる分野の力も借りて、バスケのシュートに共通する身体の動きを抽出し、解剖学的にボールをリングに通すための動きを分析しました。

その結果、体幹・肩甲骨・上腕骨の位置関係において、シュートに最も効率の良い姿勢を見つけることができました。

これが解剖学的に正しいフォーム理論のベースになっています。

驚いたことは、この解剖学的分析により見つけた姿勢が、先程分析したトッププレイヤーの行う「ある共通した動作」の姿勢に一致したことです!

つまりトッププレイヤーは誰から教わったわけでもなく、この姿勢にたどり着いていたということでしょう。

ちなみに、日本人選手でもフォームの個性を尊重する時代に突入してからは、「ある共通した動作」が生じる選手が増えてきている印象があります。

これまでの指導法が、どれほど解剖学的に正しいフォームを邪魔してきたかがわかりました。

子供のフォームの分析

これもBMSLシュート理論を構築する上でとても重要な分析となりました。

プロではないの選手達(大人から子どもまで)のシュート動画を沢山収集し、分析を行っていましたが、

子供のフォームと大人のフォームに共通する点があることがわかりました。

子供のフォームは主に、「筋力の不足をどうやって補うか」というところに大きな問題が生じています。

そのためにループがかからなかったり、横ずれの大きいシュートになったりするのですが、

大人でもこの現象が生じる動作パターンがあることに気が付きました。

つまり、大人でもある環境下に置かれると、子供と同じような身体の使い方が生じ、フォームが崩れるのです。

この分析は非常の面白い結果となりました。

そしてこの身体の使い方が、バスケットにおいてよく使う動きであることもわかりました。

この動きはシュート以外であれば全く問題のない合理的な動きなのですが、シュートとなるとネガティブな影響を与えます。

さらに、この動きは「伝統的な指導法」によって誘発されやすいということも徐々に分かってきました。

ちなみに、トッププレイヤーのシュートでは、まずありえない動きです。

日本人選手では意外と多くいますが、NBA選手ではみたことがありません。

この分析により、シュートフォームの失敗動作が明確化したため、実際の指導方法や修正方法が具体化していきました。

まだまだ完璧な理論ではありませんが、それなりに具体的なフォーム指導ができるレベルまで出来上がっています。
また、フォーム修正においても一つの視点としては有用なものとなっているように感じます。

いかがだったでしょうか。

BMSLシュート理論がどのようにして構築されてきているのか、少しでも興味を持っていただけたでしょうか。

先日、日本バスケットボール学会での発表も終えましたので、ブログ内でもBMSLシュート理論の軸となる部分も記事にしていこうと思っています。

「なんか面白そう!」と思って頂ける人が増えてくれると大変嬉しいです(^^)

Twitterのほうで、シュート分析の依頼も受け付けています。

お気軽にお問い合わせください(^^)

シュートの記事はこちら! カテゴリー「シュート」

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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