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バスケ部訪問!練馬区立谷原中学校に行ってきました!

こんにちは。

今回は活動報告の記事です。

私が現場で大切にしていることや今回のクリニックのテーマとその目的、流れなど、「そんな事もやってんだ〜」程度に読んでいただければ幸いです(^^)

お邪魔させていただいたのは練馬区立谷原中学校の男子・女子バスケットボール部です。

依頼内容

今回の依頼は指導者の方(以下、先生)からメールというかたちでいただきました。

実は谷原中の先生とは以前高校の合同練習でお会いしており、その時にこういった機会を設けるという話をしておりました。中学の部活とはいえ試合日程は過密で、学校行事も重なる中、今回、休日の貴重なお時間をいただくことができました。

さて、依頼内容ですが「身体の使い方、準備、ケアなどについて教えてほしい」とのことで、9時から12時半の3時間半を使ってクリニックを開催してほしいというものでした。

まさに私の得意分野で、バスケットのパフォーマンス向上にも障害予防にも関わる内容でのクリニック開催です(^^)

実施内容

毎度クリニックを開催する際には依頼に沿ったテーマを考え、その下に小テーマをいくつか用意します。

ただ、多くの依頼は特定部位のトレーニングなどの指定がないため、そういった場合に私は共通して「股関節を使う」ということをテーマにします。

これは私が実際に病院で働いている中で「股関節」を使えないからケガに繋がり

「股関節」が使えないからパフォーマンスが向上しない、ということを日々実感しているからです。

そういった意味で私のクリニックは「股関節」の重要性を伝える場となることが多いです。

今回も限られた時間で中学生に伝える身体の使い方、ケアとなればやはり「股関節」ということで、このテーマをチョイスさせていただきました。

実施方法は座学実技です。中学生ともなると遊びのような実技だけではヘラヘラとした会になってしまうので、しっかりと座学で考え方まで伝えます

テーマの確認と進め方の説明

ホワイトボードがあればそれを使用させていただき、なければプロジェクターを持ち込むこともあります。

今回は体育館に備え付けのホワイトボードを使用させていただきました。

この貴重な時間で実施するクリニックのテーマを理解し、どんな考えに基づいて今何をするのか、を中学生以上の年代には考えてもらうようにしています

クリニックでは座学で考え、実技でやってみる、といった流れで進んでいきます。

テーマ「股関節を使う」

さて、BMSLでも股関節の重要性はいくつか記事にしております。

バスケに限らず多くのスポーツに於いて股関節が重要視されるのにはやはり理由があります。

その理由を私は、「大きな筋肉が周囲に多い」、「重心位置に近い関節」だからかなと思い日々の臨床も過ごしていますが、

どのような視点であっても、スポーツに於いて「股関節を上手に使えるに越したことはない」という意見では多くの人が共通する認識なのではないかなと考えております。

ただ、難しいのはここからです。

「股関節を上手く使う」というテーマが多くの人に受け入れられるということは、逆に考えると「股関節が上手く使えない」人が多いということではないでしょうか。

SNS等を見ていても、いかにして「股関節」を使うのか、鍛えるのか、といった投稿には多くの人が興味を持っているようです。

つまり、「股関節を使う」というのは実は簡単なことではないということではないでしょうか。

そういった背景もあり、当クリニックでは「股関節を使う」ために必要なことを小テーマとして3つ用意します。

それが、体幹の固定性股関節の柔軟性股関節の可動性、です。

体幹の固定性

股関節を使うために必要なことの1つ目は「体幹の固定性」です。

多くの育成年代の身体を見ていると、股関節が上手く使えない原因の一つに体幹の固定が甘いということがあります。

しかし、最近の部活ではほとんどのチームが体幹トレーニングを取り入れてます。

それなのに体幹弱いの?と不思議に思うかもしれませんが、現場でなされている体幹トレーニングはそれだけで完結していることが多く、なんのために体幹トレーニングをしているのかという視点が不足しています。

つまり、1分間じっとブリッジし、苦しさに耐えて終わり…というようなトレーニングです。

悪いとは言いませんが、体幹トレーニングの位置づけや目的の理解で体幹トレーニングも質や効率が飛躍的に上がります。

実際に谷原中の選手も体幹トレーニングを行っているのですが、「なぜ体幹トレーニングを行うのか?」ということまでは理解していませんでした。

要は、まずクリニックでも体幹トレーニングを行うのですが、そこにいくつか視点を加えていくような感じです。

もちろん正解はないのですが、今回は「股関節を使うための体幹トレーニング」ということで、体幹トレーニングだけで完結しない、あくまで動作のための体幹トレーニングを実施しました。

いろいろな姿勢で体幹の固定性を伝える

例えば、呼吸であったり、腕や脚を動かしたり、体幹を固めることだけで完結しないトレーニングを選手に考えさせながら進めていきます。

そして、この小テーマでもう一つ重要なポイントが「自分の身体と相談する」ということです。

自分の身体と相談する

体幹トレーニングは自らの取り組み方にて質が変わるものだと考えています。

それは同じ姿勢に見えても、呼吸や1〜2cmの位置関係の調整によってかかる負荷が変わるからです。

なので指導者があーだこーだ言っても、本人が意図を理解し、やろうとしなければ質は上がりません

クリニックでは様々な課題が加えられていきますが(あえて力が抜けやすい動きをさせたりします)、その時に格好だけ真似するのではなく、

「自分はここまではできるが、ここからは力が抜けてしまう」といったことを一挙手一投足に感じてもらうのです。

クリニックでは、たかが体幹トレーニングでも選手にはたくさん失敗してもらいます

そしてそれを認識してもらいます。

人間は楽な方に姿勢を調整するようにできていますから、自分の苦しい姿勢を維持するということはとても難しいことです。

これを「自分の身体と相談」しながらやるのが体幹トレーニングであると伝えていきます。

BMSLの考える体幹トレーニングの意味は別記事にまとめておりますので、ぜひご覧ください。

股関節の柔軟性

体幹の固定性が意識できた次の段階として、「股関節の柔軟性」の改善を図ります。

つまり、股関節の可動域の拡大をストレッチにて行おうというものです。

といっても1回のクリニックで変わるものではありませんから、考え方と、方法を伝えます。

股関節の可動域を出すストレッチの際には、体幹・骨盤のコントロールが非常に重要になりますので、先程の体幹の固定性と繋げて、

ストレッチ感の増強と減弱を体感してもらいながら進めていきます。

ここでも取り組むかどうかは自分で決めるように伝えます。

もちろん、可動域が広がるとどんな良いことがあるかは座学でしっかり伝えてありますので、あとは自分で実践するか否か、自分で考えることを徹底して伝えていきました。

股関節の可動性

可動域の次は「可動性」です。

私は可動性という言葉を「自分で関節を動かす」という意味合いで使用しています。

つまり、この小テーマの狙いは、持っている可動域全部を自らの筋肉で動かせることを目指すということです。

ストレッチで可動域を広げるだけでは不十分であるという記事は以前書きましたが、まさにそれを実技を通してやってもらいます。

小テーマごとにこれから何をするのか確認

簡単でとても単純なエクササイズをやらせますが、ここでも先程の「自分の身体と相談」することを大切にしてもらいます。

エクササイズでは、脚の上がる角度反復回数などに意識がが強く向かいすぎると、エラー動作が起こります。

ここで言うエラー動作とは、体幹の固定が疎かになった結果生じる、体幹のねじれや屈伸などです。

つまりこの小テーマで選手には、

自分の身体と相談し、体幹を固定し、持っている可動域内で、自ら動かせる範囲を動かす、という課題が課せられるのです。

なので角度や回数などは設定しません。

あくまで、自分で正しく苦しいことができるのか、ということを伝えるということです。

この可動性に関することは別記事にまとめていますのでぜひご覧ください(^^)

座学ではこういった記事中にあるような図も使いながら混乱と理解を促し、実技で体感と失敗を繰り返してもらいます。

だいたいここまでで90分程度だったかなと思います。

流石に中学生は反応もよく、特に女子選手の集中力は高く他にもたくさんの余談が出ました。

休憩中に質問にも来てくれました(^^)

実際のクリニックではこの後に第2部としてバスケットの基本動作に入りました。

ボールを使ってスクワット動作のイメージ作り

体幹や股関節の動かし方から、実際のバスケの動作にまでつなげるというまさに盛りだくさんの内容なのですが、

最後には多くの選手が「なんかうまくなった気がする…!」って言ってましたね(^^)

バスケを教えたわけではないのですが、身体の動きがわかるとバスケも実感として変わるようです。

このバスケットの基本動作と身体の使い方のつながりに関してはまた機会があれば記事にしようかなと思います。

おわりに

今回のクリニックもとても濃い内容を提供できたかなと思います。

選手にも話しましたが、たかが一回のこういったクリニックで急に身体が柔らかくなったり、筋力がついたり、バスケが上手くなることはありません。

あとは今日の内容をどれだけ自分のものにし、考え、実践できるかということです。

そして、伝えた内容はバスケの基本動作以外はすべて自宅で一人でできるものとなっています。

これには意味があり、今後の部活時間の問題も含めて選手が自宅でバスケの準備ができるチーム作りの推進をしていきたいという私の考えからです。

「体育館では体育館でしかできないことを。自宅では自宅でできるバスケの準備を。」

今後の育成年代にはとても重要な考え方になるのではないかと思っています。

さて、今回の活動報告はここで終わろうと思います。

クリニックの依頼はお気軽にメール、Twitter等でお問い合わせください

地域によっては実際に伺えませんが、資料を作るなどなにか力になれることはあると思います。

大会後の息抜き、新チームへの導入など、チームの思惑にフィットしたクリニックを提供するよう努力いたします。

最後に、今回のクリニック開催にあたりご協力いただいた皆様にお礼申し上げます。

ありがとうございました!!

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