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バスケ競技者専用!スポーツテストの作成について

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こんにちは!BMSL(@Basketball_MSL)です

以前、Twitterの方で「バスケ用スポーツテスト」の作成をしていると報告させていただきましたが、

予想以上にその反響が大きく、説明や進行状況も含めて一つ記事を書かせていただくことにしました。

さて、皆さんのチームはスポーツテストを行っていますか?

おそらく多くのチームがその重要性は理解してはいるものの、

実際にデータを経時的に集めるということはしていないのではないでしょうか。

まずはスポーツテストなどで身体的なデータを残す意味から考えていきたいと思います。

 

 

バスケ用スポーツテスト、完成しました!!

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目次

体力測定の意味

体力測定と聞くと、「子どもが学校でやるもの」というようなイメージがありませんか?

事実、学校では毎年体力測定(新体力テスト)を行います。

高校生まではそれなりにしっかりと体育のなかで行われているはずです。

でも、そもそもこれ、一体何をしているのでしょうか。

体力測定の意味ってなんなのでしょう。

身体能力の数値化

この新体力テスト、当の本人や保護者からすると身体的発達・発育を測定するツールとなっていて、それなりに見ていても楽しいものです。

ただ、少しクールな視点で見ると、やっていることは単なる身体能力を数値化です。

それを成長著しいの子どもたちにやらせることで、毎年生じる数値の差に我々は「成長・発達」といった感動を見出しているわけです。

その数値自体には大きな意味はなく、経時的に測定することで生じる数値の差に意味が出てくるということですね。

「昨年より5cm跳べるようになった!」

「0.2秒タイムが縮まった!」

これも数値の差によって生じる一つの意味なのです。

もちろんどう解釈するかによって意味は変わりますし、測定する項目によっても変わります

筋力トレーニングや特異的プログラム前後の測定でも、その数値の差から意味を見出しているのです。

その恩恵は成長著しい子どもたちでなくとも受けることができます。

つまり、体力測定は「子どもがやるもの」というのはやはり違います。

実際にトップ選手などは間違いなくやっていますし、そこに様々な意味を見出しているのです。

他者との比較

数値があれば数人同時に、世代を超えてチームを超えて身体能力を比較することができます

なので、初めて体力測定を行うチームでもその意味がないということはありません。

つまり、A選手とB選手の数値の差から、

「このA選手は〇〇の能力が高いが△△が低い。逆に、Bの選手は△△が非常に優れている!」

ということがわかれば、必要なトレーニングの考案試合の起用法など意味は沢山で出てきます。

また、競技レベルが高くなれば、少しシビアな話ですが、

数値の差からA選手とB選手のどちらがチームにより貢献できるか?といった事を考える材料にすることもできます。

トップレベルのドラフトなどで体力測定を行うのはこういった意味があるからです。

また、毎年体力測定を行っていれば、

「この選手、技術はそこまで高くないけど3年前のあの選手(今やエース)と数値が似ている!」ということもわかるかもしれません。

これは世代を超えて、同年齢の時の身体能力を比較できるということです。

さらに、世代間の身体的特色も把握できるかもしれません。

そうなればゲームプラン練習の組み立ての一つの視点になるでしょう。

これらは数値があれば当然のことなのですが、文字に起こすとなにか凄いことのように感じませんか?

測定された数値が何年も蓄積していけば、誰も気が付くことのなかった凄い発見があるかもしれません。

実際に、

文部科学省は、新体力テストの何十年、何万人という膨大な数値から最近の子どもたちの体力低下という事実を発見しています。

これは社会問題にまで発展するほどの重大な意味となりました。

数値にしなければ始まらない

今まで書いてきたようなことは、実際に数値にしていなければ、いくら考えたとしても机上の空論で終わってしまいます。

「あれっ!?去年よりも跳んでるんじゃないか?たしかこの線までいってなかったよね?!」

「去年よりも速く走っている気がするね!そんな感じがするよ!!」

「なんだか最近の子たちの体力は昔より低くなってる気がするね!なんとなく!!」

……。

これでは誰も納得しませんし、なんの発見にも繋がりません。

実際に数値にするということがとても重要で、そうすることで意味が生じてくるのです。

とにかくまずは測定することです。

さて、体力測定の意味、その重要性について何となくわかっていただけたでしょうか。

体力測定を行わないチームが多い理由

こういったメリットだらけの体力測定を行わないチームが多いのは、なぜでしょうか。

そのメリットをよく理解していない

体力測定を実施しない理由によくあるのが、「バスケの上手さがわからないから」という見解です。

つまり、身体能力は数値にできるが、それとバスケの上手さの関連を見いだせないから測定してもしょうがないのではないか?ということです。

一理あります。

たしかに体力測定ではバスケの上手さは測定できません。

ただ、だから測定しないというのは非常にもったいないことなのです。

運動ピラミッドでみてみましょう。

頂点をバスケの試合での動きだとします。

その下にある階層が、バスケの動きを達成させるための土台となる部分です。

つまりこの土台が大きければ大きいほど、上に積み上げられるものも大きくなります。

体力測定で測定するものはこの図のスポーツ動作の部分です。

基本的な身体能力ということもできるでしょう。

ジャンプ、ダッシュ、方向転換など、より良くできればバスケの動作が良くなる可能性が広がりますよね。

体力測定ではこの部分を数値化できるのです。

バスケの上手さを数値化

みなさんはバスケの上手さを数値にする方法をご存知でしょうか。

「試合のスタッツがあるじゃないか!」

なるほど、となりそうなのですが、

スタッツは一つの数値ですが、対戦相手のレベルによって変化してしまいますよね。

これでは弱い相手とばかり試合をして良いスタッツになれば上手いのか?ということになります。

NBAなどある程度競技レベルが均一化されているリーグでは意味を成すかも知れませんが…。

つまり何が言いたいかと言うと、

体力測定によって基本的な身体能力の部分を数値化することで、バスケの上手さを推し量ることもできるということです。

体力測定はチームや個人の選手にとってメリットだらけなのです。

このメリットを理解していただければ、例え半年に1回の練習を体力測定に費やしたとしても余りある恩恵を受けることができるでしょう。

「そんな時間無いよ」というチームにも是非理解していただきたい部分ではあります。

ここまで読んでいただいて、

なんとなく、

「うちのチームもやってみようかな…」

「でも、何をやればいいのかわからないな…時間も無駄にしたくないし…」

と思っていただければ幸いです(^^)

 

 

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バスケ競技者専用のスポーツテスト「Physical Fitness Test for Basketball(仮)」

お待たせいたしました!

BMSLがバスケ競技者用に考案したスポーツテストの名前は、

「Physical Fitness Test for Basketball(仮)」

といいます。格好をつけて英語にしてみました。

今後変わるかもしれません笑

簡単にこのテストの説明と、進行状況など書きたいと思います。

コンセプト

とにかく手軽に、気軽に実施できるスポーツテストを目指しています。

バスケ競技者のためのスポーツテスト!

バスケをやっているのだから、バスケで使う身体能力を優先的に測定したい!と思うのは当然です。

全身体能力を網羅するようなものは、より多くの意味を見出すこともできますがバスケ競技者にとって効率的かといえばそうも言えません。

この「Physical Fitness Test for Basketball(仮)」は専門家(理学療法士、アスレチックトレーナー、S&Cコーチ)が、

バスケに必要な身体能力を優先して測定できるよう選定、あるいは考案したものです。

純粋にバスケに必要なものを選んでいるので、測定に年齢制限はありません

つまり小学生から大人まで共通の項目でテストを行えます。

お父さん、お母さん、コーチなどと数値を比較できればミニバス選手は喜びそうですよね。

高校の選手が大学の選手と比較するのもとても面白いと思います。

もちろん、経時的に自分のデータを取り続けるということも可能です。

最低限で短時間!

チーム事情を考えれば、3時間も4時間も体力測定に時間を費やすことはできないでしょう。

もちろん地域の社会人バスケチームでも。

そういった状況を考え、このテストはバスケ選手の身体能力を最低限の項目で測定できるように作成されています。

項目は全部で14項目ですが、実際に体を動かすのは9項目で、選手の人数にもよりますが短時間で測定が可能です。

また、チームの事情により項目を増やしたり、減らしたりしていただいても一向に構いません

測定時期も指定も、報告の義務もありません

シンプルな測定方法

たとえどんなに有益なテストでも、測定方法が複雑であったり、特殊な器具が必要となると地域のチームでは実施できません。

例えばベンチプレスやスクワット、クリーンなどがそうです。

この「Physical Fitness Test for Basketball(仮)」ではそういった特殊な項目を省いています。

全項目いつもの体育館で測定でき、必要な器具はメジャーとストップウォッチ、タイマーのみです。

なので、どのチームでもどんな競技レベルでも、実施できるのです。

つまり、それだけ多くの選手チームと比較できる可能性がこのテストには広がっています。

(全国のデータを集め比較できるシステムの構築には時間がかかりそうですが…。)

全て数値化できる項目

例えば、ブリッジという測定項目があったとして、

「できた」と「できなかった」という評価では具体的な数値での比較ができません

数値の差からシンプルに意味を見出していただくために、こういった項目も省いています。

全て、〇〇秒、××回、△△cmといった具体的な数値で測定できます

進行状況

現在、具体的な14項目が決定し、その測定方法や記録方法などを詳細に決めているところです。

というのも、

例えば、方向転換を含む項目であれば、線をまたぐのか、踏むのか、手で触るのか、では数値に差が出てしまいます。

測定者ごとに違う測定方法とならないよう詳細な資料作りを行っています

より良い資料が作成できれば、SNSなどを通じ全国のチームに発信する予定です。

そして、実際にこのテストをやってみてどうだ?ということも検討を始める段階になっています。

現在、大学生2チーム、高校1チーム、中学2チーム、ミニ2チームにお声掛けさせて頂き、テストの実施日の調整をしています。

実際にまず我々が測定してみて、手軽さや時間など検討を重ねより良いスポーツテストを目指します。

今後の予定

2019年8月を目処に実施テストを終え、その後資料の再編を行います。

なので大々的に完成版として発信できるのは9月以降となる予定です。

実施テストに協力しても良いよ!というチームがあればご連絡いただければ幸いです。

多くの感想や意見が「Physical Fitness Test for Basketball(仮)」には必要であると考えています。

少しずつですが着実に準備を進めていますので、楽しみに待っていてください(^^)

長文失礼いたしました。

 

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資料タイトル一覧

  • 機能解剖学に基づくシュートフォーム
  • シュート探求:肘の挙がりと曲がり
  • No!More!オスグッド・シュラッター病
  • Physical Fitness Test for Basketball Players
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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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