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関節運動の正式な呼び方を学ぼう① その意義について考える!

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こんにちは。

久しぶりに基礎知識的な記事を書きます(^^)

テーマは「関節運動の正式な呼び方を学ぼう!」です。

皆さんは関節運動の呼び方をご存知ですか?

つまり、肘を“曲げる”とか、足を“捻った”、というような関節運動の正式な呼び方です。

専門用語といっても良いでしょう。

日常使うような言葉ではないので、もしかすると聞き覚えのない言葉が多いかもしれません。

まずは、なぜそんなこと学ばなければいけないの?ということからお話していきます。

目次

専門用語の理解は必要か!?

私は、理学療法士として働いており、一般的に言えば身体や運動に関わる専門家です。

そのため自分の脳内や院内カルテ、勉強ノートなど、身体に起こる現象(関節運動も含めて)は全て専門用語で整理しています。

何故かと言うと、それが専門家同士の共通言語となっているため、ある現象に対して共通理解を得やすかったりするからです。

もちろん私が新しい知識を仕入れる参考書や専門書にも同様の専門用語が使われています。

では、スポーツ界において指導者や選手、保護者の方々がこういった専門用語を理解する必要はあるのでしょうか。

私は、最低限、スポーツに携わる方々も「関節運動の正式な呼び方」は理解しておいたほうが良いと考えています。

理由を以下に述べていきます(^^)

 

情報収集がしやすい

最近、スポーツ界にスポーツ界以外の専門知識がどんどん入ってきています。

特に医療やバイオメカニクスなどの身体運動に変わることが多い印象を受けます。

入ってきた、というよりは「スポーツ界のことが様々な分野から説明されるようになってきた」
という感じかもしれませんね。

これにより、スポーツ界では今まで当たり前だったことにメスが入り始めました。

その結果、この10年で障害予防も含め、より効率よくパフォーマンスを向上させる術は目覚ましい発展を遂げています。

事実、多くの指導者の方は、今まで通りのやり方から変化する必要性を感じていると思います。

ただ、多くの場合、そういった新しく生まれた何かを知るためには専門用語がどうしても必要になります。

それは、こういった新しい知識はどうしても専門家同士の共通理解や認識から始まるからです。

 

例えば最近、バスケ界において「股関節の屈曲の重要性」が注目されるようになっていますが、

そもそも、この「股関節の屈曲」がわからなければ何のことがさっぱりです。

で、わからない人がどうするかと言うと「股関節を使う」という曖昧な言葉に変換してしまうのです。

つまり、正しい具体的な情報が言葉の理解ができなかったことで曖昧なものに変換されてしまっているということです。

これはもったいないことですよね。

特にエクササイズに関する情報には多くの「関節運動」に関する専門用語が使用されています。

知っているか否かでその情報の意味は大きく変わるでしょう。

 

専門家の指導を受けやすい

スポーツ現場もその環境が変わってきています。

昔は体育館にいるのは選手、コーチなどの指導者のみでしたが、最近ではトレーナー、理学療法士などの競技というよりは身体の専門家が現場に進出してきています。

高校や中学、ミニバスでもそういった専門家の姿を見ることがあります。

そこで技術的なことではない部分(身体の使い方やトレーニング)などの指導を受けることもあると思います。

その際、専門家はできるだけ選手が分かる言葉で説明をします。

ただ、相手にわかり易い言葉のチョイスは専門家にとって絶対に必要なスキルなのですが、頭の中では専門用語で整理されていることがほとんどです。

そういったことから、専門家が的確に伝えたいことと、一般的に理解できる言葉ではニュアンスが異なることがあるのです。

これは姿勢などの指導において多いのですが、

例えば「胸椎の伸展」は「胸を張る、背中を反る」といった言葉であればそれなりに伝わるのですが、微妙に伝わらない部分があったりします。

それは部位の認識と、関節運動の認識が「胸を張る、背中を反る」では異なるからだと個人的には思っています。

事実、専門用語が伝わる選手にはとても指導がしやすいのです

そうなると伝えられる内容も増え、結果的には選手にとってプラスになります。

もちろん伝える側の専門家の努力も前提として必要ですが、

指導を受ける側の選手や指導者も理解するためのレベルを上げることがより良い効果につながるのは間違いないでしょう。

 

相談しやすい

SNSが普及し、インターネットを介し選手や指導者が直接その道の専門家に相談するということが可能になってきています。

こういった場合に専門用語を使えると非常に便利です。

例えば、「手を横に広げると痛い」と伝えるのと、「腕を外転させると痛い」と伝えるのでは専門家に伝わる情報は大きく異なります。

同様に、「股関節の可動域を増やしたい」と伝えるのと、「股関節外旋の可動域を増やしたい」と伝えるのでは具体性が大きく異なります。

専門家から具体的なことを聞き出したい場合は、やはり聞く側が具体的な用語を使えるに越したことはありません

さらに、聞く側が専門用語を使っているとそれに答える専門家はとても助かります。

実際に相手のそばで指導や修正ができない可能性がある場合、やはり専門用語を用いて具体的かつ的確な関節運動を指導できることが望ましいからです。

つまり、「この選手、できる…!」と思ってもらえるということです。

もちろん、そんなことをしなくても専門家は上手に答えてくれる方がほとんどですが、

先程も書いたように、伝えられる内容がより濃くなるということは間違いなくあります。

 

いかがだったでしょうか。

専門用語、特に関節運動に関わる用語については理解しておいたほうが良いかも?と思っていただけたでしょうか。

ちなみに、私もTwitterの方でシュートフォームに関するやり取りをさせていただいていますが、「専門用語使えたらなー!」と思うことも度々あります。

それほど、身体に起こる現象を共有するということは私達にとっては大事なことなのです。

今回はその理解の必要性について書かせていただきましたが、次回は具体的な関節運動の呼び方を関節ごとに紹介していきます。

是非楽しみにしていてくださいね(^^)

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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