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関節運動の正式な呼び方を学ぼう② 下肢・体幹編

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こんにちは。

前回に引き続き、同様のテーマになります。

今回は関節運動の具体的な呼び方について学んでいきましょう。

まずは簡易的なイメージで関節運動と基本的な呼び方を見ていきましょう(^^)

目次

呼び方の基本

実は、関節運動の呼び方はすべての関節で異なるわけではありません。

まずは共通する基本の呼び方を見ていきます(^^)

屈曲と伸展

最もイメージしやすい動きが屈曲伸展です。

曲がるのが屈曲伸びるのが伸展で、多くの関節がこの運動をすることができます。

わかりやすいのが肘関節膝関節です。

病院などで「伸展がいまいちだね」と言われたときは、「関節が伸びていない」ということです。

外転と内転

外転は関節の先が体の中心から離れる動作で、内転は近づく動作です。

主に体に対して横方向の動きです。

わかりやすいのは肩関節で、手を横に広げる動きが外転、脇を締める動きが内転となります。

回旋

少し複雑なのが回旋です。

回旋は軸に対して捻れる動きを言います。

図では首の左右への回旋を示しています。

基本的な動きは回旋なのですが、部位によって「外旋」や「内旋」と呼ぶことで動作を区別することもあります。

肩関節や股関節、脊柱において重要な動きとなります。

ポイント
ほとんどの関節の動きはこの3つの動きで説明できますが、
部位によって特別な呼び方をする場合があるので注意が必要です。

下肢

具体的な関節の動きと呼び方をみていきましょう。

まずは下肢の3関節です

股関節

股関節は「球関節」と呼ばれる、多くの方向に可動性を持った関節なので関節運動がいくつもあります。

そのため複合的な運動も出てくるので、動作分析等に用いる場合はかなり注意が必要になる関節です。

まずは最も基本となる運動を見てみます。

屈曲と伸展

屈曲は膝と胸が近づく方向の運動です。

もも上げやニーハグ、スクワットのしゃがみ動作の動きが股関節の屈曲です。

それに対し、伸展は胸と膝の距離が離れる方向の運動です。

つまり、もも上げから足を下ろす動きや、デッドリフトなどにおいて起き上がる動きは股関節の伸展です。

外転と内転

外転は脚を横に開く動きです。

サイドステップなど、横方向に脚を横に広げる際に生じる動きです。

逆に、内転開いた脚を閉じる動きになります。

外旋(がいせん)と内旋(ないせん)

次はやや複雑です。

回旋運動ですので、股関節を軸にねじれる動きになります。

外旋は、膝の前が体の外に向く動きで、内旋内に向く動きになります。

外股、内股で考えると、外股=外旋内股=内旋ということになります。

股関節を屈曲させた状態での外旋、内旋と見てみると、

やはり外旋は膝の前が体の外に向きます。内旋はその逆ですね。

この様に、股関節は様々な方向に動く分、関節運動が複合的に生じるので注意が必要になります。

図は股関節屈曲位での内・外旋ということですね。
ここでクイズです!
図で示された股関節の運動は内旋でしょうか?それとも外旋でしょうか?

膝関節

膝関節は、股関節とは違い関節の形状や靭帯により動く方向がかなり制限されています

そのため、主な運動は屈曲と伸展になります。

屈曲と伸展

膝の動きといえばこれですよね。

踵とお尻が近づくのが屈曲離れるのが伸展です。

説明が不要なほどわかりやすいですね。

外旋と内旋

??

膝に回旋があるの?と思った方もいるかも知れません。

実はあります。

そしてこの動きは、外傷や障害といったスポーツのケガに大きく関係してるのです。

なので少し応用編ですが、せっかくなので紹介します。

スネが外に向くのが外旋内に向くのが内旋です。

ここで「Knee in Toe out」が頭によぎった方は、とても良い視点をお持ちだと思います。

足関節

さて下肢3関節で最後の足関節ですが、

実はこの関節が最も複雑です。

ただ、専門家でない限り基本の運動のみで十分ですので、まずはそちらを紹介します。

背屈と底屈

こちらは足首といえばこの動きといったイメージではないでしょうか。

ただ、呼び方は知らない方が多いのではないかと思います。

つま先がこちらに起き上がる方を背屈つま先が遠くに倒れるほうが底屈と呼びます。

つまり、アキレス腱がストレッチされるのが背屈です。

しゃがみ込みなどで「背屈かたいね」と言われた場合は、足首のつま先の起き上がり角度が小さいということになります。

回内(かいない)と回外(かいがい)

こちらは以前記事にしたことがあります。

足の裏の外側が浮く動きが回内内側が浮く動きが回外です。

よく「扁平足でアーチが潰れている」という方がいますが、そういった場合はほとんどが足は回内しています。

この回内、回外は人間がバランスをとる上で非常に需要な役割を果たしています。

なので、捻挫などでこの可動域の制限が残ったまま復帰すると、再発したり思うようにプレーできなかったりするので注意が必要です。

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体幹

背骨は小さな骨(椎骨)が積み重なっており、多くの関節をもっています。

それが骨盤の上に乗っているようなイメージです。

独自の呼び方があるので注意が必要です(^^)

脊柱

まずは脊柱の動きからです。

脊柱は全体で多くの関節面をもっているため蛇のように複雑な動きをしますが、どの運動も以下の3つの動きが基本となっています。

屈曲と伸展

背骨にも屈曲伸展があります。

ときには屈曲のことを前屈伸展のことを後屈と呼んだりもします。

側屈(そっくつ)

これは脊柱独自の呼び方です。

体正面に対して横に身体を曲げることを側屈といいます。

左右の側屈があるので、右側屈左側屈というように区別します。

回旋

脊柱を軸にしてねじる動きを回旋と呼びます。

こちらも左右の回旋がありますので、右回旋(右側を向く)左回旋(左側を向く)というように区別します。

こちらはシュート分析において非常によく使う関節運動になります。

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骨盤

骨盤の動きで知っておいてほしいのは前傾後傾です。

多くのエクササイズでは骨盤の動きを非常に重要視します。

なので、骨盤の動きは頭に入れておきたいところです。

前傾(ぜんけい)と後傾(こうけい)

座った状態がわかりやすいのですが、背筋を伸ばして骨盤が起き上がるほうが前傾

背中を丸くして骨盤が寝るほうが後傾です。

 

いかがだったでしょうか。

聞き慣れない言葉も出てきたのではないでしょうか。

私も学生時代はこの動きの呼び方を覚える勉強をしたのを思い出します…。

選手や指導者の方々は、これらの専門用語から体の動きをイメージできると非常に良いと思います。

注意したいことは、これらの言葉を自分が覚えたからといって相手に使わないことです。

相手がこの専門用語でイメージできるとは限りません。

もちろん専門家に対してはバンバン使ってくださいね(^^)

次回は、上半身編を記事にしたいと思います。

シュートにも関わってくる内容ですので楽しみにしていてください。

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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