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身体で起こる物理の話 “硬い”とダメな理由を考える!

体が硬い!って怒られたけど、なんでダメ?
おれケガしたことないし。

バスラボ

「硬い=悪い」は間違いです。
でも、硬いことで起こる悪いこともあります。
少し勉強してみましょう!

こんにちは!BMSL(@Basketball_MSL)です

今回のテーマは「身体で起こる物理の話 “硬い”とダメな理由を考える!」です。

身体が硬いとケガをしやすい、とよく言われますが、なんででしょうか。

一緒に考えていきましょう!

  • 本記事の筆者
BMSL管理人について
目次

硬さが引き起こす物体の動き

そもそも一般的に言う、身体の硬さとは何でしょう。

人間の支持構造は骨によって成り立っており、動きはその骨と骨をつなぐ関節によって成り立ちます。

つまり、一般的に言う身体の硬さとは関節の動きづらさのことを意味していることが多いです。

関節の動きづらさは、関節周囲の関節包、靭帯、筋肉の硬さが関係しており、これらが原因で関節が硬くなると考えられます。

身体の硬さ=関節の硬さ=関節周囲の軟部組織の硬さ

バスラボ

骨自体が変形して関節の動きが悪くなる場合もあります。
例えば、「変形性関節症」がそうです。

「硬さ」を考える

少し人の身体から離れてみましょう。

ここで問題です。

「硬さ」を考える

上の図には柔らかい棒と、柔らかい部分と、硬い部分のある棒の2本があります。

この2本の棒をそれぞれ左右から同じ力で曲げようとした場合、どのような形になるでしょうか。

全部柔らかい棒は均等に曲がると思うけど…

バスラボ

一方が硬い棒はどうなると思いますか?

どっちかに曲がる?

片方が硬いと、両方が均等に曲がることはありません。

なので、柔らかい方に曲げる力が集中し、偏った曲がり方になります。

イメージできますよね。

偏った曲がり方

うんうん!

人の体で起こる「硬さ」の影響

では次は、これに関節をつけていきます。

骨を3つ用意して、間に関節をつけてみます。

先ほどと同じように、両方柔らかい関節片方が硬い関節の2つで考えてみます。

人の体で起こる「硬さ」の影響
バスラボ

この場合、どうなるでしょうか。

硬い関節は曲がらないで、柔らかい関節だけ曲がる?

この場合も、やはり、柔らかい関節が曲がり、硬い関節は曲がろうとしません

つまり、関節同士の硬さが異なると、曲がりやすさに不均衡が生じるということです。

曲がりやすさの不均衡
バスラボ

2つの関節の硬さが等しければ、同じ角度で曲がるでしょう。

隣り合った関節の柔軟性が異なる場合、曲がりやすさの不均衡が生じる

「硬さ」が作り出す身体の動き

では、この曲がりやすさの不均衡がどのような問題を身体に引き起こすのでしょうか。

バスケにおいて最近注目されている股関節を例に、この硬さの問題を考えていきます。

バスラボ

「アスリートは股関節を柔らかく、強く」といわれる理由がここにあります。

模式図に示したのは、股関節骨盤腰椎(背骨)です。

ここで、先程の物理現象を起こしてみましょう。

腰椎と股関節

これは下肢を後ろに引く動き(伸展)です。

股関節が柔軟であれば、下肢は股関節を起点として動きます

それに対し、

腰椎と股関節2

股関節が硬く、隣接する腰椎が柔らかい場合、下肢は腰椎を起点として動くことになります。

これがまさに、曲がりやすさの不均衡によって生じた身体の動きなのです。

バスラボ

どちらも「下肢を後ろに引く」ことを達成していますが、
はたして、どちらが理にかなった身体の使い方なのでしょうか。

痛みとの関連で考える

実はこの現象、人間の体の中でごく普通に起こっていて、問題にもならず、気にもされないことがほとんどです。

ただ、日常生活以上の強度が求められるスポーツでは、これが痛みに繋がる場合があります。

バスラボ

曲がりやすさの不均衡」によって生じるケガは非常に多いんです。

さて、先程使用した模式図ですが、

腰椎と股関節3

この場合、硬い股関節柔らかい腰椎、どちらが痛くなる可能性が高いでしょうか。

硬いからケガをするってことは、
股関節が痛くなるんじゃない?

バスラボ

そう思われがちですが、実は逆!
柔らかい腰椎が痛くなる場合が多いんです!

なぜでしょうか。

これは、下肢を引くたびに腰椎がそらされることで微細損傷の蓄積あるいは筋疲労が起こりやすくなるからです。

股関節が動かない分を腰椎がカバーしていると考えるとわかりやすいかもしれません。

これが、激しいスポーツ中に起こっているとすると、腰椎には高い頻度で負担がくることは想像できるのではないでしょうか。

硬くて動きの出ない部分を、隣接する柔らかい関節がカバーしなければならなくなる


まとめ

「硬い」と良くない理由がわかってきたかも!

「硬い」ことで起こるデメリットを大きく2つにまとめました。

①パフォーマンスの停滞

その関節自体が硬くて動きが悪い場合、その関節で発揮できるパフォーマンスが下がります

例えば、股関節は大きな筋肉が沢山ついている関節ですが、動く範囲が狭まれば、筋肉の働ける範囲も狭まります

つまり力を発揮する範囲が狭くなるので、ダッシュであったり、ジャンプであったり、パフォーマンスは伸び悩むことになるでしょう。

②他部位への負担増加

図で示してきたように、硬い関節があると、その近くにある関節がより多く動かなければなりません

それが許容範囲内であれば良いのですが、許容を超えた場合には痛みといった身体の不具合として問題になってきます

この痛みの原因である硬さを無視し続けると、それがスポーツ障害といったケガにつながり、最悪の場合は長期間の休養が必要になる場合もあります。

おわりに

いかがだったでしょうか。

冒頭で述べたように「硬い=悪い」ではありませんが、実際に「硬い」ことで生じる問題はあります

例えばこれが1日10分のストレッチやエクササイズで予防できるのであれば、それに越したことはありませんよね。

硬くても、いまケガしてないからOK、というのも短絡的に思います。

そもそも、ケガをするほどのパフォーマンスが発揮できていないという可能性すらあるのですから。

これを機に、自分の「硬さ」と向き合ってみてもいいかもしれません。

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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