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活動報告!小中高生のバスケを見てきました!

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こんにちは。

今回は活動報告をさせていただきます(^^)

BMSLではブログの更新だけでなく、実際に体育館へ足を運んで選手や指導者、保護者の方々とお話することをとても大切にしています。

そうしないと体育館で求められていることが分からなくなってしまい、BMSLの理念が達成できないからです。

実は、ブログの記事を書くこと以上に大切にしている活動です。

 

目次

体育館に行って何を見ているの?

私は体育館に足を運び、出番(痛み相談、ストレッチ指導などなど)がなければジーッと練習を見ています。

私と合ったことがある方は不思議に思ったことがあるかもしれません。

何も指導もせず、ただジーッと練習を見ています。

はたしてこの人はなにをしているのだろう…。

許可がなければ完全にアウトです。笑

多くの指導者の方は、ミニバスであればミニバス、中学部活であれば中学部活と区切られた年代の指導をされていると思います。

なので、その年代にあった練習法や勝つための方法などは非常に詳しく研究、分析されていると思います。

それに関しては、私は専門家ではありませんので各年代の練習をとても興味深く、楽しく見学させていただいております。

ただ、私の専門である「身体の使い方」や「痛み・障害」のとなると話は別で、普段私はニコニコしている人間なのですが、動きの分析を始めると目がギラリとして何やらメモを取ったりし始めます。

選手に恐怖心を与えていないか心配なので、
現在、ニコニコしながら分析する練習をしています。笑

 

実際何を見ているかと言うと、細かくはその日によって違うのですが、多くは体幹と下肢の動きです。

もっというと、バスケットにおいて相手より俊敏に動くために必要な、最も基礎的な姿勢であるパワーポジションを見ています。

オフェンスでもディフェンスでも必要とされる姿勢なので、バスケをしているところを見れば必ず出会う姿勢です。

この姿勢をどの様にとるのか、使うのか、という点が「痛み・障害」にもかなり影響していると考えているからです。

もちろんパフォーマンスにも。

ステップやターンもかなり注意深く見ています。

ターンのときにパワーポジションが解除されてしまっていないか?どのタイミングで解除されやすいのか?などなど、視点は無限大です。

 

年代を超えて見る意味はあるの?

では、年代別に見る意味はあるのか?ということですが、

間違いなくあります。

やはり年齢が上がるにつれ、骨格など身体特性が変わります。

なので、年代によってできるプレーや強さ、高さなどが変わってくるのですが、その変化を分析するのが非常に面白い!

体重に対して頭の重さが占める割合が大きい小学校低学年から、ほぼ大人の体つきである高校3年生の身体の使い方が同じであるわけがありません。

その違いを、体育館に足を運んで分析しているわけです。

使い方が異なれば、トレーニング方法も異なるべきであるし、そもそも年代によって競技に対するニーズが異なります。

完全に個人的な印象でしか無いですが、この年代別のニーズであったり、身体特性を無視しているチームは「痛い選手」が多いです。

つまり、そもそも無理な動きを強いてしまっている事があるということです。

私は指導者に練習方法のアドバイスを求められた場合に限って、その強度についてアドバイスをさせていただくことがありますす。

つまり、「中学生にこの姿勢の強要はまだキツイでしょう」とか「小学生からでもこれはやっておいたほうが良いです」といった感じです。

フォーメーションや技術的なことは全く何も言いません。というか言えません。笑

これができるのは、小中高とバスケの練習を通じて、身体の使い方を怖い顔で分析しているからであると思います。

 

今回の面白かったところ

今回は土曜日に高校生と中学生の合同練習、日曜日に小学生の練習に伺いました。

面白い!と思ったことはたくさんあるのですが、その中でもディフェンスには新しい発見がありました。

最近BMSLでもディフェンスの姿勢や役割について記事にしていたからか、ディフェンスを分析する目が肥えたのかもしれません。

注目したのは1対1の局面でのスライドステップクロスステップの使い分けです。

バスケットにおいてスライドステップはディフェンスの基本です。

オフェンスの動きに対していきなりクロスステップで対応するディフェンスはいません。

なぜでしょうか。

これはクロスステップが進行方向の転換に不向きであるからですが、とはいってもクロスステップで対応する局面が絶対に生じます。

では、選手・指導者の皆様に質問です!

「どのタイミングでスライドステップとクロスステップを変換していますか?」

つまり、抜かれそうになる、あるいは横に並ばれるとディフェンスはクロスに変換することが多いです。

その具体的にそのタイミングはいつ?また、クロス→スライドに戻すのはいつ?という質問です。

今回、動画等での詳細な分析はしていませんが、これは明らかに身体機能のによる差があります。

つまり、おそらくは可動域筋力でしょう。

どちらが競技的に良いのかはまた別の問題ですが、身体機能が高いほどスライドでついていく時間が長いようです。

印象ですが、1〜1.5歩は違います。さらに、クロス→スライドに戻すのも同様に差があるようです。

年代別で見ると、高校生>中学生>小学生の順でスライドステップの時間が長くなります。

つまりスライドでついていく時間が長いということですね。

小学生はすぐにクロスステップに変換してしまいます。

そして、クロス→スライドに戻せないのでドリブルチェンジされるとすぐに抜かれます。

そういった印象がありませんか?いかがでしょう。

 

で、何が言えるの?

先程も書きましたが、こういった体の使い方の差は年代の身体特性によるものが多いです。

なので、小学生に「高校生の様にスライドステップでついていけ!」と口でいってもなかなか難しい。

それは筋力の問題に直面するからです。

体重や速度の差を加味しても、強く速いスライドステップには強い筋力が必要となるので、小学生からできるものではないのかもしれません。

ちなみに、中学生でも数人できる子がいる程度でした。

ただ、可動域に関しては小学生でも取り組める問題です。

小学生のうちから、股関節の屈曲外転の可動域をしっかり確保しておけば、中学、高校で筋力がついてきた時に自然と強いスライドステップができるようになるはずです。

筋力が十分にある高校生でも股関節の硬さによりスライドステップでついていけない選手もいました。

年代別に同じ動作を分析すると「ではこの年代では何を取り組んでおくべきか」という視点が生まれてきます。

こういった選手の将来を見通した体つくりや練習が体系化されれば、日本のバスケはより強くなるでしょうね。

 


いかがだったでしょうか。

かなり長く書いてしまいましたが、実はまだまだ書けます。

それほど練習を見るということは私にとって大切なことなのです。

ご協力いただいた選手並びに指導者、保護者の皆様に感謝いたします。

ありがとうございました!またよろしくお願いいたしますm(_ _)m

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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