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【Bリーグ】ルーズボール魂!三遠ネオフェニックス #4寺園脩斗

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こんにちは。

今回は「ルーズボール魂!」ということで、2018.10.21に開催された、

Bリーグ第4節「三遠ネオフェニックス Vs 琉球ゴールデンキングス」のワンシーンをピックアップしました!

バスケットにおいてルーズボールは戦局的にも精神的にもビックプレーにつながる重要な要素です。

そこにはやはり、上手な身体の使い方が隠されていました!

それ自体は地味なプレーでも、ブースターの方もとても盛り上がりますよね(^^)

注目した選手は、三遠ネオフェニックス#4寺園脩斗選手です!

目次

ルーズボールは気持ちだけじゃない!

ルーズボールと言うと「気持ちじゃーい!!」というイメージが あるのではないでしょうか?

解説でも「気持ちの入ったプレイですね!」と言われます。

もちろん気持ちがあるのは前提として必要な要素なのですが、気持ちだけではボールは取れません。

寺園選手のみせた、気持ちだけじゃないルーズボールを見てみましょう!

2:40〜のプレーです。

寺園選手は2対1の状態でディフェンスをしています。

相手選手のパスをカットしますが、保持にまでは至らず、ここから琉球#1橋本竜馬選手とのルーズボール争いになります。

最終的には橋本選手のファールとなり、ボール保持には至らなかったものの寺園選手に軍配が上がります。

果たしてここにどのような身体の使い方が隠れているのでしょうか。

ルーズボールでの身体の使い方

シーンを切り取ってみていきましょう。

位置の把握

寺園選手がこの争いに勝利できたのは、気持ちが橋本選手より強かったからではありません。

自分がボールを保持するためにとても冷静な判断をしています。

まず、競り合う相手の位置とボールの位置は把握しておく必要があります。

それは、ディフェンスとして勝率の少ないルーズボールに突っ込んでしまうことが、相手の得点に繋がる可能性を高めてしまうからです。

無理な位置であると判断すれば、寺園選手は飛び込まずに次のディフェンスに備えていたでしょう。

つまり、相手の位置、自分の位置、ボールの位置を把握することが非常に重要であるということです。

相手にとって嫌な方向へボールを動かす

ファーストタッチは両者がほぼ同時でした。

むしろタッチだけで見れば、橋本選手のほうがより大きい面積を触っているように見えます。

しかしその直前から駆け引きは始まっていました。

図を見てみましょう。

すこし推測も入ってきますが、ここで橋本選手は手のひらを下に向け、ボールを床の方向にコントロールするように腕を使います。

つまり、ラグビーのトライのようにボールを地面に押し付け、まずはボールの動きを止めようとしていると考えられます。

それに対し、寺園選手は手を横に向けています(赤矢印)。

つまり、ボールを下ではなく、横にコントロールしようとしているということです。

更にその方向が、橋本選手から遠い方に向いているというのがポイントです。

橋本選手はこのボールをこの場で止めることを目指して飛び込んでいますが、寺園選手はこのボールをもっと橋本選手から離れたところで抑えようとしているのです。

橋本選手からすればこのボールがさらに遠くに転がってしまえば、不利になることは間違いありません。

このボールが寺園選手のタッチにより橋本選手から少しでも離れた時点で、勝負は決まっていたのかもしれません。

これは相手の位置をしっかりと把握していたからできることです。

相手の位置とボールの位置によっては、無理をしてその場で勝負する必要はありませんよね。

より自分に有利な位置にボールを弾いて、そこで勝負すればよいのです。

ちなみに、
橋本選手がその場でボールを抑えたかったのは自陣にボールが侵入することを防ぎたかったからでしょう。

相手とボールの間に入る

ファーストタッチで橋本選手とボールの距離を広げることに成功した寺園選手ですが、

ここですぐにボールにいかないところがトップレベルの凄さを感じます。

注目すべき身体の使い方はここからです。

ボールを弾くことで相手からボールを離せたといっても、相手の手はボールの目の前です。

脚の力を使ってダイブされれば、一気に形勢逆転もありえます。

そこで、寺園選手は相手とボールの間に左の腕と脚をねじ込み、相手をブロックします。

おそらく、このブロックの左腕をブロックに使わず、ボールに伸ばしていたら結果は変わっていたでしょう。

ここで左腕、左脚で相手の進路をブロックできたことが、このルーズボールに非常に有利に働いたのです。

こういったプレーがとっさにできるのは、常に相手との接触を想定しているからでしょう。

バスケットにおいても身体接触を避けていては勝つことはできません。

いかにして接触プレーを制するかを考えなければならないのがバスケットなのです。

いかがだったでしょうか。

寺園選手と橋本選手のルーズボールから身体の使い方を見てみました。

もちろん気持ちは大切なのですが、相手に勝つためには、より上手く競り合う必要があります。

まずは、位置を把握し競り合いをするかどうかの判断、そしてどのように競り合えば自分に有利になるのか、最終的には身体接触のコントロールまで無意識的にできるようになれば一流でしょう(^^)

やはりトップレベルのプレーを見てみると、新しい発見がありますね。

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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