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【Bリーグ】身体の使い方を探る! 山本柊輔選手のストップ&ターン!

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こんにちは。

新型コロナウイルスの影響は甚大ですね…。

バスケットができずにつまらない生活を送っている選手も多くいるのではないでしょうか。

最近BMSLでは実際のトップ選手のプレーを分析した記事を修正しています。

プレーできなくても頭で動きを知る、イメージすることはできます。

是非参考にしてみてくださいね(^^)

ということで、

過去のBリーグの試合で「地味なプレー」をピックアップし、そこから「身体の使い方」を探っていきたいと思います。

つまりダンク!とか、倒れながらの3P!とかではなく、当たり前なんだけどすごいプレー上手いプレーの紹介です。

参考動画は、2018/10/14のレバンガ北海道VsSR渋谷のハイライトで、

注目したのはレバンガ北海道 #2 山本柊輔 選手のプレーです!!

みていきましょう!

目次

急激なストップと180°の方向転換

まずは動画を見てみましょう。

0:58からの攻撃のシーンです。

山本選手は#13ドブラス選手のスクリーンを利用し、エリア内に侵入します。

スピードを保ちながらノーチャージエリアまで侵入し、そこで急激にストップ→180°反転、そしてドブラス選手にパスし、これが得点に繋がるというシーンです。

今回注目したのはこの急激なストップからの180°の方向転換です。

バスケにおいてはよくある動きですが、やはり日本最高リーグでプレーする選手のそれは一味違いますね。

身体の使い方を詳しくみていきましょう!

体幹の傾きからみる緩急

バスケットにおいてスピードの緩急は非常に重要な要素であると言われています。

まずは、難しいことを考えずに体幹の傾きだけを見てみましょう。

図でみてわかるように、加速の場面減速の場面地面に対する体幹の角度が異なっています。

両端の写真を見れば一目瞭然ですが、加速の場面では、進行方向に体幹を傾け、減速の場面ではそれが逆になります。

これは特別な身体の使い方ではなく、誰でも起こる身体の現象です。

ただ、驚くべきことがここにはあります。

それは、この体幹の角度変化がほんの2−3m内で起きているということです。

このドライブのトップスピードは一番右端の写真の付近ですが、その2m先では完全に静止しています。

つまり、トップスピードから静止までの距離が非常に短く、ものすごい緩急が付いているということです。

ディフェンスからすれば守りにくいですよね。

山本選手のこのシーンのように、短い距離でこれほどの体幹の角度変化が出せる選手は緩急がしっかりと使えている証拠です。

まさに、グッと加速しピタッと止まるですね。

足の使い方

さて、次は足の使い方を見ていきます。

このシーンのストップ動作は左足を①→右足を②にした、とてもシンプルなストップ動作に見えますが、実は詳しく見るとそう単純な動作ではありません。

上手なストップ動作には、それだけ上手な身体の使い方が隠されているようです。

図を見てみましょう。

左の2枚の写真が1−2のストップ動作です。

そして、右の2枚の写真がストップ動作の前の減速動作です。

よく注目されるのは左のストップ動作ですが、実は山本選手はそれを達成するために、その前の足で強い減速をしています

この減速動作を見てみると、しっかりと踵から接地し、膝関節の屈伸を利用して上手く減速しています。

この時に膝が曲がりすぎないのもポイントです。

そして、ここでしっかりと減速することができた結果、ストップ動作に余裕が生じます

この余裕がどのような影響を及ぼすのかということですが、

ストップ動作を見てみると、左足→右足で止まっていますが、体幹の位置を見ると重心は左足の上にとどまっていることがわかります。

ストップ動作の前の減速動作がなければ、2歩で止まらなければならなくなり、おそらく重心はもっと右足側に流されます。

しかし、減速動作があったことで重心は左足側に留めることができ、より短距離でのストップと次の動作への変換もスムーズになったということがいえます。

つまり山本選手は2歩でのストップではなく、隠された1歩を利用し急激なストップをしていたということです!

180°の方向転換

最後に180°の方向転換です。

今回注目したシーンが得点に結びついたのは、この180°の方向転換がとても重要なポイントとなっていました。

詳しく見ていきましょう。

図は減速動作からストップ動作方向転換のシーンを切り取りました。

パッと見ではどこからどこがストップ動作で、方向転換なのかわからないと思います。

実は、これが注目点です。

つまり、減速動作−ストップ動作と同時に山本選手は方向転換を行っているのです!

ミニバスやまだバスケット初心者によく見られる方向転換は、ストップ動作と方向転換が別々の動作として行われます。

前を向いて止まり、その後に方向転換をして、パスを出す。といった感じです。

ただ、やはりBリーグともなると、動作の多さ動作時間の延長に繋がり、ディフェンスにやられてしまいます。

そこで山本選手は、この動作を全て同時に行っているのです。

具体的なポイントで見てみます。

つま先の向き

つま先の向きを追ってみましょう。

減速動作の右足はまっすぐ進行方向を向いています(右端の写真)。

ここから左足を追っていきますが、その直後、空中で左足のつま先の向きが反時計回りに変わり始め、

左足を着地したときにはすでに90°ほど向きが変わっています。

そしてさらに、右足が着地する瞬間には更に向きを変え、最終的には180°向きを変えています。

つまり、減速動作の直後から方向転換の方向や角度を見越してつま先の向きを変えているということです。

いつからこの180°の方向転換をすることをイメージしたかはわかりませんが、早い段階で考えていないとできない動きでしょう。スーパーです!

ちなみに、方向転換の際につま先の向きが置いていかれてしまうと、膝がねじれてしまい怪我につながることもあります。

体幹の回旋

方向転換の基本となるのが体幹の回旋です。

図で見てみるとよくわかりますが、実は体幹は一個体として動くわけではありません。

まずは視線が先行します。これから方向転換をする方向へと視線が先行し、顔の向きがそれに付いていきます。

つまり目線→顔の向き(頚椎の回旋)という順序です。

そして、次に胸椎が動き始め、最後に骨盤がついてくるといった動きをします。

やはり注目すべきはしっかりと視線が先行しているという点でしょう。

この視線が脊柱回旋のトリガーとなり、一連の方向転換動作が成功しているといっても過言ではありません。

これほどのストップと方向転換を同時に、しかもボールを持ちながら平然とできてしまうのですから、山本選手は間違いなくスーパーでしょう。

身体のしなやかさ、強さ、速さ、イメージ、全てが絡み合ったプレーであると思います。

ものすごい地味で当たり前のようなプレーですが、

こういった動きを見ると、日々のフットワークなどかなり力を入れてやっているのではと想像してしまいます(^^)

小中高校生の選手はこんな動きできるかな?

非常に素晴らしいプレーですね!


いかがだったでしょうか。

レバンガ北海道 #2 山本柊輔 選手の「地味だけどすごいプレー」でした。

これだけの動きが試合でできるのは、間違いなくそれ以上の準備を日々しているからでしょう。

体育館でしかできないことも絶対にありますが、自宅でできることも絶対にあります。

さぁ、チーム練習の再開までに皆さんはどれくらいレベルアップできるのでしょうか。

今日からできることを始めましょう!

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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